「真の県民銀行」へ加速

―本日付で社長に就任した。

　これまでの県民銀行としての歩みをしっかり受け継ぎながら、地域経済の発展、地域にかかわる方々が安心して暮らしていく社会の実現に貢献してまいります。お客さまを取り巻く環境は厳しさを増しており、物価高や人材不足といった経営課題が山積みになっています。「真の県民銀行」として地域の皆さまに頼っていただける存在になるため、課題解決力を上げることにこだわって取り組みます。

―システムを刷新しました。

　年末年始のシステム休止などお客さまにはご不便をかけましたが、大きなトラブルもなく完遂できました。アプリをはじめとしたりそなグループのシステムを採用することで、利便性の向上に加えて、信託などの提案の幅も広がります。今回のシステムリニューアルに伴い、自信を持って「攻めの営業」に転じることができます。

―「攻めの営業」とは。

　金利のある世界では、銀行にとって預金の重要性が増してきます。テレビＣＭ放映を皮切りに、若い世代に対しＡＴＭ手数料が無料になるサービスの開始など、認知度向上と口座獲得を実現します。事業承継も重点的に取り組みます。富裕層担当の「プレミアコンサルタント」を配置し、不動産など総資産を把握し相続や事業承継の切り口から総合的に提案します。

―地域の課題解決について。

　例えば、県内大学生の７０％が県内企業に就職希望を持っていますが、実際に就職するのは３０％にとどまっています。このギャップを埋めるため、企業向けに新卒採用に特化した会員制サービスを始めます。企業合同説明会やキャリア支援カフェなどのサービスをセット価格で提供し、学生と企業との接点を増やします。このように、地域の課題解決へ向けた取り組みを増やし「真の県民銀行」に向けた歩みを加速させてまいります。