教育の充実に役立ててもらおうと、兵庫県建設業協会(神戸市西区)と会員企業3社は12日、定時制の県立神戸工業高校(同市兵庫区)に測量機器3台を寄付した。 同協会は、建設業界の人材確保に向け、県内の工業系高校などの教員らと、会員企業の代表者らが意見交換する会合を毎年開いている。会合の中で企業側が使わなくなった計測機器などを各校に寄付する提案があり、今年7月に「寄付物品マッチングウェブ掲示板」を協会サイトに開設した。寄付は今回が5例目で、定時制高校へは初めて。 この日、同校で贈呈式があり、会員企業のニッソク(川西市)、村岡組(丹波市)、川嶋建設(豊岡市)から建物の基礎などの測量に使う機器各1台が寄贈された。 「技術を磨いてもらう上でも、基本的な測量機器。末永く使ってほしい」とニッソクの福永力也会長。同校の永本浩一校長は「高価な機器で実習できる教育効果は高い。測量の大切さやものづくりの喜びが分かる生徒を育てたい」と謝意を述べた。(横田良平)