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ときを見つめて 震災25年

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店先には「公衆電話」の大きな文字。受話器を握る岡本美治さん=神戸市須磨区寺田町1
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店先には「公衆電話」の大きな文字。受話器を握る岡本美治さん=神戸市須磨区寺田町1

店先には「公衆電話」の大きな文字。受話器を握る岡本美治さん=神戸市須磨区寺田町1

店先には「公衆電話」の大きな文字。受話器を握る岡本美治さん=神戸市須磨区寺田町1

 喫茶店前の公衆電話。都市部であまり見かけなくなった風景が、神戸市須磨区の喫茶店「リバティルーム カーナ」に残っている。

 「今の子どもたちは、かけ方も知らないのよ」。店主の岡本美治(みはる)さん(77)が笑う。阪神・淡路大震災の約2カ月後、全焼した店舗跡に仮設店を建てた際に設置してもらった。

 その直後、住民らが長蛇の列をつくり、受話器を握って親族らに連絡する姿が「今も忘れられない」。

 しかし、当時ほぼ25人に1人だった携帯電話の普及率は今や1人1台を超えた。一方で、兵庫県内の公衆電話の数は震災前の約5分の1にまで減っている。

 岡本さんは思う。「災害時に優先的につながる公衆電話がもっと街角にあれば…」。小学校を訪ねて操作法を教え、商店主に設置を勧めるなど普及に尽力する。

 店から電話をかけるときも必ず外へ。「私が率先しないと」。緑色が少しくすんだ公衆電話を見つめ受話器を取った。(大森 武)

2020/1/10

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