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松原八幡神社・灘のけんか祭り 大塩天満宮・毛獅子の舞

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 缶ビールをあおり、折り詰めのすしを頬張る男性のはしが止まった。首を回し、赤ら顔を練り場へ向ける。シデが揺れ、飾り立てられた屋台が姿を現すたびに、すり鉢状の桟敷がざわめく。

 締め込み姿の男たちが、たける。たかぶり、たぎる。がなる。かち合う屋台。奮う。もがく。がぶる。ひしぐ。

 15日に本宮を迎えた松原八幡神社(兵庫県姫路市白浜町)の「灘のけんか祭り」。お旅山での最高潮を表そうとすると、修辞がそげ落ちていく。強く短く、直線的な動詞だけが残る。

 大塩天満宮(同市大塩町)の本宮もそう。伝統の毛獅子の舞。反る。はう。うねる。すさぶ。

 夕暮れ。灘のお旅山では、屋台の練り合わせが続いていた。ぽつぽつと家路につく人がいる。黒ずんだ男性の赤ら顔が、練り場を真っすぐ見据えていた。男たちは、やはり、たけっている。

 夜が更ける。連なり遠ざかる後ろ姿が、余韻を引く。熱気だけがたゆたう。秋風が緩める。虫の音が聞こえる。

 祭りの終幕は、一転して柔らかい。物静かで、間接的な描写がよく似合う。

(記事・小川晶、写真・斎藤雅志、後藤亮平、秋山亮太、小林良多)

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