写真集 最新 前年 バックナンバー

  • 印刷

夜間中学は今

写真集一覧に戻る

 全国で今、夜間中学新設の動きが進んでいる。失われた義務教育を追って学び直す人、海外から移り住んで働きながら鉛筆を握る人。その向上心とそれを支える熱意は、約70年前に日本初の公立夜間中学が生まれた兵庫に今なお満ちている。

 兵庫県内には現在、公立の夜間中学が3校(神戸市2校、尼崎市1校)ある。その一つ、神戸市立丸山中学校西野分校には現在、24人が通う。年齢は10代から80代、国籍も幅広く、家庭環境も日本語の理解度も大きく異なる。

 「いっぱい知りたい」。3年生の教室に、丁寧な筆致の書が飾られていた。ベトナム出身の20代女子生徒の作品だった。授業を受ける表情がまぶしい。その隣では、中国の文化大革命により学ぶ機会を逸したという60代男性が、女性教諭と向き合って自分の半生と夢を作文にしたためる。深いしわを刻むその顔は、満足感にあふれていた。

 県内には「自主夜間中学」として、公立校に通えない生徒を支える場がある。「丹波・篠山自主夜間中学」を開く松原薫さん(70)は大阪で夜の教壇に立ち、移り住んだ丹波で2006年から、地理的な問題で公立校に通えない生徒を支援してきた。

 松原さんは今「ひょうご夜間中学をひろげる会」の一員として、姫路市内での公立夜間中学設置を訴えている。「学びを求める人がいる限り声を上げ続けたい。夜の教室で学びの本質を教えてもらった僕の責任やと思うんです」(大山伸一郎)

天気(7月7日)

  • 27℃
  • 24℃
  • 80%

  • 30℃
  • 24℃
  • 80%

  • 28℃
  • 24℃
  • 80%

  • 28℃
  • 24℃
  • 90%

お知らせ