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地域共生プロジェクト

竹田城跡観光を考える【5】次の一歩 「地域のおすすめ」発掘
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散策路として親しまれる寺町通り。小川にはコイも泳ぐ=朝来市和田山町竹田(撮影・金居光由)
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散策路として親しまれる寺町通り。小川にはコイも泳ぐ=朝来市和田山町竹田(撮影・金居光由)

散策路として親しまれる寺町通り。小川にはコイも泳ぐ=朝来市和田山町竹田(撮影・金居光由)

散策路として親しまれる寺町通り。小川にはコイも泳ぐ=朝来市和田山町竹田(撮影・金居光由)

 朝来市でおすすめの観光って何だろう? 多くの観光客は、竹田城跡を見終えると、そのまま市外へ移動してしまう。地域の観光資源を磨き、城跡が閉まるときでも人を呼べるようにしなければ。地元住民ら約30人でつくる「竹田地域ビジョン会議」では、たびたび議論になった。

 「竹田の城下町をもっと楽しんでほしい」。そんな意見が多く聞かれた。伝統的な家屋が軒を連ねる旧街道。JR竹田駅西側の4カ寺が並ぶ寺町通りも、風情がある。

 「道路の舗装を石畳風にするだけでも、町並みがぐっと美しくなる」。関学大の八木康夫教授は、自ら携わった京都の事例を紹介した。甲南大の西村順二教授は「人の集まる城跡があるのだから、観光産業をもっと集積させることが必要」と話した。

 竹田城跡に「登る観光」だけでなく「見る観光」に着目する意見も目立った。城跡内観光案内スタッフの佐藤得夫代表によると「竹田城跡に登った観光客が『城跡の遠景を見たかったのに』と残念がることも多い」そうだ。外から城跡を見るなら、南東にある峡谷、立雲峡がおすすめ。地元ではその整備を求める声も根強い。また、道の駅「但馬のまほろば」の福丸泰正駅長は「茶すり山古墳から見る城跡もいい。ツアーとして売り出したい」と秘策を明かした。

 竹田から南に30分ほど車を走らせれば日本初の官営鉱山、生野銀山がある。生野から姫路へ銀を運ぶため整備された「銀の馬車道」も観光資源として再注目されている。ツアーの幅が広がりそうだ。

 あと、忘れてはいけないのが朝来の食だ。まず思いつくのは岩津ねぎだが、コメ、地酒、但馬牛もうまい。「おいしさは美しさより理解されやすい」。八木教授もすっかりファンになった。

     ◆

 会議では竹田城跡の観光を考えてきたが、結局「竹田城跡に頼らない観光」の大切さに行き着いた。

 今回、城跡の冬季利用方針が決まった。次のステップは、地域の観光を磨くこと。市や住民らとともに新たな会議を立ち上げるお手伝いができればと考えている。

 朝来は、人材も資源も本当に豊かなまちだ。皆さん、足を運んでみませんか。(浅野広明)

=おわり=

2015/8/4

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