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地域共生プロジェクト

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竹田城跡の冬季利用方針
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竹田城跡の冬季利用方針

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竹田城跡の冬季利用方針

 城跡の冬季利用を考える「竹田地域ビジョン会議」の第4回会議は、朝来市と神戸新聞による事務局としては冷や汗ものだった。

 会議が今回を含めあと2回ということを考えると、意見を収束させていく必要があった。しかし委員の声を尊重するあまり、議論は拡散した。特に、冬季に一定の閉山期間を設けるかどうかで意見が割れたまま終わった。

 事務局の反省会で、甲南大の西村順二教授から「議論をもっとリードすべき。進行がヘタレでした」と苦言を頂いた。大柄な太田貞夫神戸新聞パートナーセンター長は小さくなっていた。

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 早速、市とともに事務局案の調整に入った。完成形に近い案が必要だった。朝来署や関係者のもとに市職員と出向き、実現可能な落としどころを探った。

 委員の意見やアンケートを踏まえ、冬季に開山する条件を細かく決めていく。例えば、4本ある登山道は「最も安全な1本のみ開放する」。天候については、消防署の意向も反映し「料金収受所まで積雪や凍結のある場合は閉山」などとした。

 最後まで決まらなかったのが、年末年始に開山するかどうか。今年の元日は入山禁止だったが、昨年は禁止されていなかったため、初日の出を見ようと3千人が詰めかけた。需要はありそうだが、警備スタッフや交通手段が確保できるかという問題もある。

 ここは市の判断に任せた。多次勝昭市長は、竹田城課との協議で「年末年始は開けてほしい」と要望した。事務局案が固まった。

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 最終回となった7月23日の第5回会議で、事務局は2案を示した。一定の閉山期間を設ける案を推したいとの考えも、あえて述べた。1、2月に条件付きで開山しても、例年の気象条件を考えると、頻繁に閉山せざるを得ない。城跡改修のため、閉山日を設ける必要があると説明した。

 委員からいくつかの質問があった。竹田城課の職員らが一つ一つ的確に答えた。前回とは一転、大きな異論は出ず、事務局の推す案で合意した。その瞬間、松本忍副市長は立ち上がり、「慎重に審議いただき、お礼を申し上げたい」とあいさつした。少し感極まっているように見えた。(浅野広明)

2015/8/1

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