医療

長寿の作法
医療や福祉現場で活躍する人々が、健康寿命を延ばす工夫を紹介します。
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石光輝男さん
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石光輝男さん
石光輝男さんが所有するクルーザー。ハンドルを握って操縦する=神戸市東灘区深江南町1
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石光輝男さんが所有するクルーザー。ハンドルを握って操縦する=神戸市東灘区深江南町1

 94歳になった今も、コーヒーや食料品を輸入する商社へ毎朝8時半に出勤しています。歩くときにつえは使いません。今年の1月に風邪で入院しましたが、その後医者にはかかっていませんね。

 意識している健康法は、プールでの水中ウオーキングです。もう10年以上続けていて、1年のうち350日くらいはやっています。午後2時か3時ごろ会社を抜けて神戸市内のホテルへ向かい、サウナへ6分入ります。それからシャワーを浴びて20メートルプールの中を歩いて10往復。そのうち片道1回は潜水もします。水中ウオーキングは、膝に負担をかけずにできるのでいいですね。

 太平洋戦争中は旧日本海軍の将校だったので、水には慣れているんです。終わった後はラウンジで20~30分休憩しますし、リフレッシュできます。車での行き帰りも入れて2時間くらいです。

 女房は20年近く前に亡くなってしまいましてね。食事は、住んでいる有料老人ホームの食堂で朝、晩と出してもらっています。いつも大学の同級生夫婦と同じテーブルで、酒を飲みながら楽しく会話しています。もともとストレスをためない性格ですが、楽しい食事が精神的に非常にいいですね。

 アルコールは毎日飲んでいますが、日本酒ならグラス1杯、ビールでもタンブラー1杯くらい。別に我慢しているわけでもなく、ちょうどいい感じです。

 休みの趣味といえば、91歳で免許を取ったクルーザーに乗ることです。12人乗りの船を買ったんです。海軍では魚雷艇に乗って、特殊潜航艇の艇長もしてましたから郷愁があるんですよ。いつか小型船舶の免許を取りたいと思いながら仕事が忙しかったんですが、取締役も外れたので思い切って取りました。

 普段は神戸市東灘区の深江に泊めていて、気候がいいときは月に数回、会社の後輩と乗っています。深江から出て明石海峡を越え、淡路島の西岸沿いを通ってからUターンして戻ってきます。きれいな風景を見ながら波を切って走りますから、気持ちがいいですよ。

 もちろん仕事も嫌いじゃないです。毎日、規則正しく出勤するのも健康にいいと思います。やはり、一日中マンションでぼーっとしていたら認知症になりやすくなってよくないでしょうな。(聞き手・森 信弘、協力・兵庫県予防医学協会)

【いしみつ・てるお】1923年、神戸市生まれ。旧制神戸商業大(現神戸大)在学中の43年、学徒出陣で旧日本海軍へ。70年に石光商事代表取締役社長、2013年から現職。コーヒーの輸入が縁で、南米ウルグアイの名誉領事(神戸駐在)も務めた。神戸市灘区在住。

石光さんが勧める三つの作法

一、毎日プールで水中ウオーキング

一、食事は楽しく会話しながら

一、年齢にとらわれずやりたいことに挑戦を

水中ウオーキング

 関節に負担をかけず、水の抵抗で筋力をつけることができる。運動が苦手な人もでき、水圧で血の循環もよくなる。水泳やエアロビクス、リハビリテーションも含めた「アクアフィットネス」の一つ。

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