医療

長寿の作法
医療や福祉現場で活躍する人々が、健康寿命を延ばす工夫を紹介します。
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植中優子さん
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植中優子さん
タオルを使い自分の力で足先までほぐす人たち=神戸市兵庫区駅南通5、健康ライフプラザ
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タオルを使い自分の力で足先までほぐす人たち=神戸市兵庫区駅南通5、健康ライフプラザ

 ごみを拾おうと手を伸ばしたら、ぎっくり腰になったという話はよくありますが、ごみはきっかけに過ぎません。それまでに腰が重いなど、体からのSOSは出ていたはずです。その声に気付き、自分自身でケアをするのが自力整体です。

 指圧や鍼灸(しんきゅう)などの東洋医学や整体の考えを取り入れ、27年前に生まれました。整体といえば、骨をまっすぐにして体のゆがみを直すイメージが強いですが、本来は体中の「気」の流れ、「経絡」をマッサージして体のバランスを整えることを意味します。そのマッサージを自分の力で無理せずに行い、体内にたまった「老廃物」を取り除き、気の流れを滑らかにするのです。

 簡単な動きを紹介しましょう。マットの上で、あおむけに手足を伸ばし、リラックスします。脱力することで気持ちもゆったりしてきます。

 体を横から起こし、膝をついて四つんばいになります。片方ずつ、手の甲を床につけてみてください。利き手の方が痛みを感じやすいと思います。よく使う分だけ「老廃物」がたまっているのです。手首を前に出すようにして、手のひらを地面につけ、手首にある経絡をマッサージします。次に、手の指先を元通りに前に向け、体を前後左右にゆっくりと回し、痛むところがないか点検します。

 この後、肩、脚、腰と、体の中心に向けて順にほぐしていきます。頑張る必要はありません。自分のできる範囲で無理をせず、痛くないように動かします。人は目が疲れれば手を当て、肩が凝ったら動かします。そういった自然な動きと同じなのです。

 赤ちゃんや猫、犬が調子が悪くなると何も食べずにじっとするのと同じように、体が持つ自然治癒力を高める「整食法」、心を整えストレスをなくす「整心法」もあります。これらも併せて取り組み、日常生活を見直すことで、自分で健康寿命を延ばしましょう。(聞き手・山路 進、協力・兵庫県予防医学協会)

【うえなか・ゆうこ】1958年、豊中市出身。岡山県立短期大学体育科卒。水泳インストラクターなどを経て2006年から現職。神戸、西宮市で教室を主宰。同市在住。

自力整体

 鍼灸師などを経て、ヨガや整体にも取り組んだ矢上裕さんが1989年に考案した。養成講座を受けたナビゲーターが開く教室は全国に広がり、海外も含め480カ所以上に上る。

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