医療

長寿の作法
医療や福祉現場で活躍する人々が、健康寿命を延ばす工夫を紹介します。
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森口洋子さん
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森口洋子さん
スクワットは正しい方法で。(1)足は肩幅より広め、爪先は正面に
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スクワットは正しい方法で。(1)足は肩幅より広め、爪先は正面に
(2)5秒かけて膝を曲げ、5秒かけて伸ばす。背筋を伸ばし、お尻を突き出すように
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(2)5秒かけて膝を曲げ、5秒かけて伸ばす。背筋を伸ばし、お尻を突き出すように

 私は大阪ガスグループの株式会社オージースポーツヘルスケア事業推進部に所属し、各自治体の介護予防教室などで運動指導をしています。教室での「効果的なトレーニング」の一部をご紹介します。

 加齢とともに介護への心配は募りますが、介護予防の重要な対策の一つに「転倒予防」があります。転倒による骨折は寝たきりにつながります。

 転倒予防には「筋力の低下」「バランス能力の低下」を防ぐことが重要です。

 まずは足腰の筋力アップ。スクワットが代表的な運動ですが、お尻を突き出すように膝を曲げていくことがポイントです。膝だけの曲げ伸ばしは筋肉への負荷が不十分で、膝関節への負担だけが増えてしまいます。

 いすにつかまってつま先立ちしたり、いすに座ってつま先を上げたりももを引き上げたりする運動も効果的です。いずれも「ゆっくりとしたスピード」で「姿勢を正して」行うことがポイントです。

 バランス機能を保つには、1分間の片足立ちや1本線の上をゆっくり歩く運動がお勧め。片足立ちは最初はいすなどで支えて行いましょう。

 介護予防でもう一つ重要なのは「認知症対策」。教室では、運動と脳トレなど複数の課題を同時にこなす「デュアルタスクトレーニング」を取り入れています。例えばいすに座り足踏みをしながら「100引く3」「100引く7」…と引き算をするなどで、転倒予防にも役立ちます。

 介護予防教室では、宿題として自宅でできる運動も紹介しています。お勧めなのはタオルを使った運動。両手でタオルを引っ張りながら、背伸びしたり、体を左右に倒したり。80歳になると握力が20歳時の半分になるといわれますが、この運動で握力も鍛えられ肩への負担も減らせます。

 まだまだ元気な人も早めに取り組めば、さらに健康寿命を延ばせます。皆さんも今年はぜひ、始めてみませんか。(聞き手・田中伸明、協力・兵庫県予防医学協会)

【もりぐち・ようこ】1967年生まれ。株式会社オージースポーツヘルスケア事業推進部マネジャー。健康運動指導士、介護予防主任運動指導員。堺市出身・在住。

介護予防教室

 オージースポーツによる教室は兵庫県内ではJR兵庫駅南の健康ライフプラザなどで開催。その他、フィットネスクラブ「コ・ス・パ」でも。問い合わせは同社ヘルスケア推進部TEL06・6262・6926

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