医療

長寿の作法
医療や福祉現場で活躍する人々が、健康寿命を延ばす工夫を紹介します。
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山本伝さん
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山本伝さん
兵庫マスターズ陸上選手権大会で高齢ランナーがトラックを駆ける。左から3人目が山本伝さん=10月12日、ユニバー記念競技場(佐古井守さん提供)
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兵庫マスターズ陸上選手権大会で高齢ランナーがトラックを駆ける。左から3人目が山本伝さん=10月12日、ユニバー記念競技場(佐古井守さん提供)

 サラリーマン時代から陸上のトラック競技を始めて、30年以上にわたって、兵庫マスターズ陸上選手権に出場しています。84歳の今年も800メートルを3分30秒で走りきりました。

 親からいただいたこの体をどうすれば長持ちさせ、満足できるかと思うようになったのは、近年のことです。これまでの積み重ねで何となく来ましたが、本当の意味での健康的な生活はこれからではないかと思います。

 長生きの秘訣(ひけつ)を語るにはまだまだですが、どんな形でもとにかく体を動かすことです。まず歩くこと。その延長線上に走る。決して速く走る必要はありません。

 私の生活習慣を紹介すると、午前5時半には目覚めて、布団の中で軽く手足の屈伸をし、血圧、体重などを測定し、片道約2キロの神社まで1キロ8分ほどのペースでジョギングします。行き交う人との「おはよう」のあいさつが気分を爽快にしてくれます。

 その後、公園でラジオ体操をして、自宅の車庫で腕立て伏せ50回、腹筋20回をこなします。80歳で免許をお返ししたので、車庫に車はありません。夕方にも5~8キロのジョギングをします。

 健康寿命を延ばすためには、自然体で何か自分に合った趣味を見つけて、無理のないように楽しく継続することが大切だと思います。素人の知識で判断することなく、定期健康診断を受けることも大事です。過信は禁物です。医師を信頼し、アドバイスを忠実に守ることです。

 走り始めてからは、悪かった肝臓の数値は改善し、悩まされていた肩こりや便秘も解消しました。走ることは筋肉や内臓筋を強くし、血流をよくすることで循環機能を活性化してくれると思います。

 私は走ることが唯一の楽しみ、生きがいとして頑張っています。少なくとも、母が逝った90歳になるまでは走り続けたいという目標を掲げています。(聞き手・森本尚樹)

【やまもと・つたえ】1931年生まれ。44歳で陸上競技を始め、兵庫マスターズ選手権では800、1500、3000メートルで大会記録を持つ。

マスターズ陸上

 日本の場合、18歳以上から参加でき、各種目で5歳刻みのクラスに分かれ、記録更新や上位入賞を目指す。兵庫でも毎年秋に大会が開かれ、今年は625人がエントリーした。

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