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長寿の作法
医療や福祉現場で活躍する人々が、健康寿命を延ばす工夫を紹介します。
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中村経子さん
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中村経子さん
「ジョギング笑い」に取り組む参加者。心地よい汗とともに心身がほぐれる=大阪市北区中之島1
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「ジョギング笑い」に取り組む参加者。心地よい汗とともに心身がほぐれる=大阪市北区中之島1

 私は臨床心理士ですが、ボランティアで「笑いヨガ」を指導しています。指導法については日本笑いヨガ協会で学ばせていただいています。

 笑いヨガは、笑いの体操とヨガの呼吸法を組み合わせた健康法で、20年前にインドで始まりました。現在は100カ国以上に広まっています。多くの人が、心身の健康を保ち、高齢になっても元気で過ごせる効果を実感しているからでしょう。

 ジョギングをしながら笑ったり、見えないフラフープを回しながら笑ったり…。目を見開き、舌を突き出し、ヨガのライオンのポーズをまねた体操もあります。決まった動作だけでなく、即興の体操が飛び出すこともあります。

 人間が笑うとき、顔の筋肉に加え、横隔膜や腹筋なども動きます。笑うために使う筋肉は呼吸をするときの筋肉と同じです。それらを総称して「ゲラゲラ筋」と呼んでいます。笑いヨガでは、ほかにもいろんな筋肉の動きが加わるので、しばらく続けていると全身がぽかぽかしてきます。

 笑いヨガの効能は多くの医師が証言しています。血圧や血糖値が下がるという研究結果や、認知症の問題行動やうつが緩和されたという報告もあります。おもしろさに頼って笑うのではなく、「ホホ、ハハハ」「ハッハッハ、ホッホッホ」と声に出し、身体の感覚で笑います。体操として笑っても、おかしみを感じて笑うのと効果は同じです。

 笑いヨガの集まりには、大病を経験された方がたくさん来られます。体を動かしながら笑っているうちに、身体が変化し、気分も変化します。病気に負けない感覚が強くなっていきます。ほかにも、心身の悩みを抱えている方や、ご家族を亡くした方なども来られますが、皆さん笑顔になって帰っていかれます。

 笑いは心理的な壁を取り除き、周囲の人と打ち解けやすくする働きもあります。気の置けない仲間と一緒に、いつまでも人生を楽しみたいですね。(聞き手・田中伸明)

【なかむら・のりこ】1974年生まれ。関西大卒、同大学院修了。2011年度から兵庫県のスクールカウンセラースーパーバイザー。加古川市在住。

笑いヨガ

 インドのマダン・カタリア医師が1995年に創設。日本でも日本笑いヨガ協会などが普及を進める。中村さんは毎月第4土曜の午前10時半~正午前、大阪市役所南東の土佐堀川添いで指導。

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