丹波

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テレビ会議アプリ「Zoom(ズーム)」で話し合うメンバー(藪下文也さん提供)
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テレビ会議アプリ「Zoom(ズーム)」で話し合うメンバー(藪下文也さん提供)
「丹波市オンラインプロジェクト」が寄贈したタブレット端末、ウェブカメラ、ルーター=柏原中学校
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「丹波市オンラインプロジェクト」が寄贈したタブレット端末、ウェブカメラ、ルーター=柏原中学校

 故郷に恩返しを-。兵庫県丹波市出身の学生や社会人の若者有志が、「丹波市オンラインプロジェクト」と銘打って寄付金を募り、購入したウェブカメラなどを市内の中学校に寄贈した。新型コロナウイルスの流行で、本来の学校生活ができない子どもたちの教育を支えようと、23歳世代の12人が奮起した。(藤森恵一郎)

 発起人は、青垣中学校出身で、京都大学公共政策大学院1年の藪下文也さん(23)=京都市。ゴールデンウイーク前に、柏原中で教頭を務める父正文さんから臨時休校中の教育現場の現状を聞き、多くの問題が生じていることを知った。

 「丹波市で受けた教育があるから、今の自分がある。故郷のため、少しでも力になれないか」。中学時代からの友人に声を掛け、当時の生徒会や部活動のつながりも生かして、他校出身の同世代へとプロジェクトの輪を広げた。

 手を挙げた12人は、関東、関西など居住地はばらばら。緊急事態宣言下だったため、テレビ会議アプリ「Zoom(ズーム)」を使って活動方針を話し合った。「市や学校に負担を掛けては本末転倒だ」と、需要をしっかりと把握することに。手分けして市内の小中学校に聞き取りをしたほか、市や県、文部科学省などの政策動向も調べ、課題を洗い出した。

 そして、教育現場がまさに必要としている機材を購入することに決定。5月7日~15日、友人や知人らにスマートフォン決済サービス「ラインペイ」での寄付を呼び掛け、63人から16万8468円を集めた。18日、藪下さんらが柏原中を訪れ、ウェブカメラ8台とタブレット端末12台、無線LAN「Wi-Fi(ワイファイ)」のルーター1台を贈った。

 大槻芳裕校長は「若い方たちが行動を起こし、機材を届けてくれたことは、本当にありがたい」と深く感謝する。同中にはウェブカメラが1台しかなかったが、台数が増えたことで、Zoomを使って生徒の健康観察をする会議を、同時に複数のクラスで行えるようになった。カメラは市内の他の中学校でも役立てられているという。

 活動は5月初めから2カ月間を予定していたが、その後、緊急事態宣言が解除され、6月1日からの学校再開が決まった。藪下さんは今後について「丹波市の教育状況などを見ながら、自分たちにできることは何か慎重に議論し、見極めていきたい」と話している。

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