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例年より早くかれんな花を咲かせたセツブンソウ=丹波市青垣町遠阪
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例年より早くかれんな花を咲かせたセツブンソウ=丹波市青垣町遠阪

 早春に開花し、「スプリング・エフェメラル」(春の妖精)ともいわれるセツブンソウが、兵庫県の丹波地域で早くもつぼみをほころばせ始めた。丹波市青垣町遠阪の自生地で毎年「セツブン草祭り」を開催している遠阪自治協議会では、23日に予定していた祭りを16日に前倒し。“妖精”の早すぎる目覚めに、同自治協議会では「暖冬で花の開花状況が読めない」と気をもんでいる。

 セツブンソウはキンポウゲ科の多年草で、地上に現れるのは1年のうち2~3カ月ほど。地温の上昇を感じると、一気に地上へ芽を伸ばす。白い花びらに見えるのは、実は5枚のがく片で、本当の花びらはがくの内側にある。がくは直径約2センチ、草丈は約5~15センチ。春の訪れを告げる花として人気があるが、環境省レッドリスト(2019)では、準絶滅危惧種に指定されている。

 遠阪地区の自生地は国道427号沿いの私有地にあり、広さは計約150平方メートル。地権者の同意を得た同自治協議会が、2014年から一般に公開している。昨年の祭りには、約400人が来場した。うち半数は豊岡市や朝来市など丹波市外からの来場者で、中には鳥取県や茨城県など、県外から訪れた人もいたという。

 同自治協議会は、例年通り2月の最終日曜日の祭り開催を目指して準備を進めていたが、1月中旬、地域住民から「もう花が咲いている」と知らせが入った。同自治協議会の山本正司さん(69)が1月27日に自生地を見に行くと、約5輪のセツブンソウが既に開花していた。「このままでは、祭りの頃に見頃が終わっているかもしれない」。同自治協議会は翌日、臨時の役員会議を開き、開催を早める決断を下した。

 神戸地方気象台によると、1月の柏原(丹波市)の平均気温は6・1度と、平年値の2・9度より3・2度高かった。最高気温の平均は10・7度で、平年値の7・7度より3度高く、同月18日には、最高気温17・2度を記録した。

 同自治協議会の足立基博会長(69)は「祭り当日の開花状況が読めないが、お客さんに満足していただける状況になっていれば」と話す。

 自生地の一般公開は、10~29日。祭りは16日午前10時から。

 関連イベントの「春の七草とセツブン草巡り」は、やまびこセンター(同市青垣町山垣)で、15日午前9時半から。「丹波自然友の会」の梅垣守明代表による講話などがある。申し込みは10日までで、先着15人。同センターTEL0795・88・0420

(真鍋 愛)

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