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講演で児童らに目標を持つ重要性を語る芦田創選手=和田小学校
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講演で児童らに目標を持つ重要性を語る芦田創選手=和田小学校
障害のある右腕の長さを小学生と比べる芦田創選手=丹波市山南町和田、和田小学校
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障害のある右腕の長さを小学生と比べる芦田創選手=丹波市山南町和田、和田小学校
和田小学校5、6年生が参加した、芦田創選手の陸上教室の様子=和田小学校
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和田小学校5、6年生が参加した、芦田創選手の陸上教室の様子=和田小学校

 2016年のリオデジャネイロ・パラリンピック陸上男子400メートルリレーの銅メダリスト、兵庫県丹波市氷上町鴨内出身の芦田創選手(25)=トヨタ自動車=が26日、同市山南町和田の和田小学校を訪れ、児童や地域住民ら約200人に講演した。要旨は次の通り。

 5歳の時に右肘の骨を手術し、手術の傷が原因で、100万人に1人といわれるデスモイド腫瘍を発症した。放射線治療や手術を繰り返し、機能障害が残った。15歳で治療の手段がなくなり、医者に「腕を切ろう」と言われた。「右腕があるうちに、体を全力で動かしたい」と、走り始めたら、半年で症状が回復。本格的に陸上を始めた。

 10代のころは競技力が弱く、世界大会で戦えるようになったのは22~23歳のころ。体の左右のバランスの悪さを補おうと練習した結果、けがをしてしまったこともあり、「ハンディがあるから頑張れない」という考えに陥った。

 でも、変えようがない事実にひたすら向き合っても、何も変わらない。障害がある体で遠くに跳び、速く走るためにはどう工夫したらいいか考えるようになり、トップ選手の仲間入りを果たすことができた。現在は、1日2時間、週5日が基本の練習量。「『頑張る』ってくそ食らえ」と思っている。うまくなるための理論を考えることが、大事。

 陸上が嫌になったこともある。障害があるから速く走る、遠く跳ぶことが難しく、正直、悔しい。どうしても、自分が嫌になる瞬間もある。でも、毎日細かい目標を立て、1個達成したら「自分できるやん」と自信につなげ、克服している。他人と比べる必要はない。(まとめ・真鍋 愛)

     ◇     ◇

 芦田創選手は講演会に続いて同校グラウンドで開かれた陸上教室に参加した。5、6年生67人が参加。速く走るための正しいフォームを教わり、芦田選手とグラウンドを駆けた。

 パラリンピックの銅メダリストで、男子走り幅跳び(T47)の日本記録(7メートル15センチ)保持者でもある芦田選手。児童たちに「走るというのは、前にジャンプをしていくこと」と語り掛け、良い姿勢で弾む感覚を身につける重要性を説いた。

 児童たちは足を腰の高い位置に上げることを意識しながら、笛の合図に合わせて25メートルほどの直線を走る練習などに取り組んだ。最後は、芦田選手と一緒に校庭を駆け抜け、トップ選手の圧倒的な走りを体感した。

 6年の男児(12)は「芦田選手のストライドがとても大きくて驚いた。今日習ったコツは、野球での走塁にも生かせそう」と声を弾ませていた。(真鍋 愛)

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