丹波

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黒大豆枝豆の株を取り込み、さやをもぎ取っていく機械=丹波篠山市渋谷
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黒大豆枝豆の株を取り込み、さやをもぎ取っていく機械=丹波篠山市渋谷
黒大豆枝豆の株を取り込み、さやをもぎ取っていく機械=丹波篠山市渋谷
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黒大豆枝豆の株を取り込み、さやをもぎ取っていく機械=丹波篠山市渋谷

 収穫から出荷まで、多くの時間と労力を要する丹波黒大豆枝豆。生産者の負担を減らそうと、丹波農業改良普及センターなどが、収穫と同時に、枝からさやをもぎ取る作業をこなす機械の実証実験を進めている。従来より最大9割程度の作業時間の削減が期待でき、画期的な省力化になるという。来年度以降の実用を目指してマニュアルを作り、農家へ情報提供する。

 同センターによると、黒大豆枝豆の収穫は、主にはさみによる手作業。さやが枝に付いたままの「枝付き」で出荷する場合は、葉を取り除いたり、枝を束ねて整えたりする調整作業にも時間と労力がかかるという。このため、近年では大規模農家や集落営農組織などを中心に、枝からもぎ取った「さや豆」での出荷が増えている。

 ただ、同センターの試算では、10アールの畑の場合、さやもぎ作業だけでも所要時間は20~30時間に上る。黒大豆枝豆の需要は高まっている一方、作業負担の大きさや高齢化などのために、兵庫県丹波篠山市内の枝豆農家は2007年の2千戸から、17年には1320戸に減った。

 そこで、さや豆出荷の省力化を図ろうと、同センターは市やJA丹波ささやまなどと連携し、17年度から機械の実証に取り組んできた。トラクターに装着して使用し、特殊な歯が株を根元から取り込み、さやをもぎ取って枝葉を排出する。農業用機器メーカーのミツワ(新潟県燕市)が開発した製品で、価格は税込み493万6800円。

 機械は既に、新潟県や秋田県などで通常の枝豆の収穫に使われているが、黒大豆枝豆は、株が横に広がり大きい▽茎が太い▽豆が大きい-などの特徴があり、そのまま使用すれば、収穫ロスが多く出てしまう。このため、ミツワが改良を重ねており、同センター側も株の形や植える間隔、畝の幅を変えるなど、機械に合う栽培を模索してきた。

 丹波たぶち農場(丹波篠山市口阪本)では機械を購入し、今シーズンから試験的に使っている。従来、1日約7時間で作業できる面積は7~8アールほどだったが、この機械を使えば15アールほどに広がったという。しかし、収穫ロスが2~3割あるため、ミツワと改善を図っている。田渕泰久専務は「1日20アール近くにまで伸ばし、ロスは1割くらいにまで抑えたい」と話す。

 一方、機械が高額なことや大規模農家を想定して開発されているため、小規模農家が導入するには、現状ではハードルが高い。同センターは「集落営農組織での共同利用やJAによるレンタルなど、小規模農家が使える仕組みを考えていきたい」としている。(藤森恵一郎)

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