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企画展で展示されている岡野隕鉄=京都大学総合博物館
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企画展で展示されている岡野隕鉄=京都大学総合博物館

 1904(明治37)年4月7日に、兵庫県丹波篠山市東浜谷の岡野小学校の校区内に落ちた隕石「岡野隕鉄」が、京都大学総合博物館(京都市左京区)で開かれている企画展「地の宝2 比企鉱物標本」で展示されている。質、量ともに国内最高峰の「比企コレクション」の一つで、企画展は11月3日まで。

 岡野隕鉄は、多紀郡岡野村(現丹波篠山市)今福の和田山林に落下した。隕石の中でも鉄は珍しいとされ、ニッケルの含有量が少ないことが、その価値と希少性をさらに高めている。また、落下した時刻が正確に分かっていることも学術的に珍しい。同館に収蔵後、長らく行方不明とされていたが、2014年に館長室から見つかり、18年8月に常設展示に加わった。

 一方、比企コレクションは、明治から大正時代にかけて国内外の鉱石を約1万点収集した、京都帝国大学(現京都大学)工学部教授の比企忠氏によるもの。標本の手引書「標本の志るべ」には、岡野隕鉄についてのエピソードをたっぷりと書き残してある。縁あって、隕鉄の落下後に関係者から運よくもらい受けた話や、米国の企業に隕鉄の一部を譲った際に受け取った交換品に対する感想などが人間味あふれる文章でつづられており、企画展でも展示されている。

 今回の展示では、保存状態が良い比企コレクションのうち、約600点を展示している。直線的な美が印象的な「輝安鉱」や、ハート型に見える「石英(日本式双晶)」などが目を引く。同館の白勢洋平助教(30)は「本物の鉱石を見る機会がない人にも身近に感じてほしい。『きれいだな』と思うところから興味を持ってもらえれば」と話している。

 午前9時半~午後4時半。月、火曜休館。一般400円。同館TEL075・753・3272

(綱嶋葉名)

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