但馬

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熱田地区の自治会活動休止式典に出席した出身者や関係者=香美町小代区野間谷
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熱田地区の自治会活動休止式典に出席した出身者や関係者=香美町小代区野間谷
熱田の写真データに見入り、思い出を振り返る出身者=香美町小代区野間谷
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熱田の写真データに見入り、思い出を振り返る出身者=香美町小代区野間谷
1980年代半ばに撮影された熱田。真ん中に立つのは小南小学校熱田分校=香美町小代区新屋(小代観光協会提供)
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1980年代半ばに撮影された熱田。真ん中に立つのは小南小学校熱田分校=香美町小代区新屋(小代観光協会提供)

 兵庫県香美町で半世紀前に起きた雪害を機に住民が越冬住宅(同町小代区野間谷)へと集団移住した熱田地区の自治会が31日、活動を休止し、近くの集会所で記念式典が開かれた。山深い標高約700メートルの高地にあった集落は、但馬牛のルーツとされる純血種が存在した“聖地”として語り継がれてきた。式典には出身者ら約20人が参加し、旧交を温めた。(金海隆至)

 熱田地区では1968年2月、雪崩に巻き込まれた主婦1人が死亡。69年12月、当時の美方町が約10キロ北の中心部に建設した越冬住宅に9世帯約50人が集団移住した。住民たちはかつての集落に通って農畜産業を営んだが、高齢化などで住民は年々減少し、昨年からは1世帯1人となっていた。

 この日、愛知県から移住して最後の住民となった区長の田淵條子さん(85)が小代地域局を訪問。香美町小代区新屋地区への住民異動届や共有財産の権利放棄など、自治会休止に伴う手続きを済ませた。その後の式典で浜上勇人町長が「自治会活動は休止となっても、熱田集落の名は但馬牛の発展と共に生きる。郷土への思いを持ち続けてほしい」とあいさつした。

 集会所には、閉校した小南小学校熱田分校や、自衛隊がヘリコプターで生活物資を届けた昭和38年の豪雪時の写真も並べられ、出身者らが熱心に見入った。

 女性(63)=同町=は「冬には積もった雪をかき分けて分校に通った。おかげで体は丈夫に育ち、どんな環境でもプラス思考に捉えられる忍耐力が付いた」と笑い、「熱田の記憶を子どもたちに伝えられないのは寂しい。風化しない何かを残したい」と話していた。

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