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今年の一円電車の体験乗車会に向けて枕木を交換するボランティア=養父市大屋町明延
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今年の一円電車の体験乗車会に向けて枕木を交換するボランティア=養父市大屋町明延

 兵庫県養父市大屋町明延で1987年に閉山した明延鉱山のシンボル「一円電車」の体験乗車会が、今年は4月5日から行われる。これまで利用者には「運賃1円」で楽しんでもらっていたが、維持運営に資金がかかることから、大人は300円を徴収することにした。運行管理も行う「鉱石の道」明延実行委員会は「昨秋にレールを延伸して150メートルの周回化とし、2月には県指定文化財にも決まった。産業遺産の維持に協力を」と呼び掛けている。(桑名良典)

 一円電車は29年、明延から神子畑選鉱所(朝来市)へ鉱石を運ぶ「明神電車線」として開通。鉱山関係者らを運賃1円で運んだが、閉山を前に85年、廃止された。

 地元住民から「シンボルの復活を」との声が上がり、2010年に常設線路を敷設。11年から4~11月の休日や夏休みなどに乗車体験会を行っている。利用者は増加傾向にあり、「銀の馬車道・鉱石の道」が日本遺産に認定された17年度には約6400人と過去最高を記録した。

 県教育委員会は今年2月、近代化の歩みを伝えていることを評価し、「明神電車車両」を歴史資料として県指定文化財とすることを決定。戦後の物件としては初めて県指定文化財になった。

 今年の体験乗車会は4月5日に続き、5月3~5日▽6月7日▽7月5、19、26日▽8月2、9、16、23、30日▽9月6日▽10月4日▽11月1日-の計16日、運行される予定だ。

 多くのボランティアが支えており、今月8日には雨が降る中、12人が集まって20本の枕木を交換した。同実行委会長の小林史朗さんは「近代化を支えた明延鉱山のストーリーを体感できるものとして一円電車は欠かせない。産業遺産としての継承に向けて、募金もお願いしたい」と話している。

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