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出石鉄道の原寸大SL模型製作に挑戦した豊岡市商工会青年部出石支部のメンバー。手前が4分の1模型、奥が原寸大模型の一部=豊岡市出石町内町
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出石鉄道の原寸大SL模型製作に挑戦した豊岡市商工会青年部出石支部のメンバー。手前が4分の1模型、奥が原寸大模型の一部=豊岡市出石町内町

 兵庫県豊岡市商工会青年部出石支部が、かつて出石町から日高町(いずれも現豊岡市)を走った「出石鉄道」の蒸気機関車(SL)を段ボールで原寸大に再現する「出石みらい鉄道プロジェクト」を進め、大詰めを迎えている。実行委員長の川原一郎さん(35)は「かつてを知る住民に懐かしんでもらのはもちろん、若者が地元の歴史を知って郷土愛を深めるきっかけにもしたい」と意気込む。9月1日に「お披露目式」を開く。(末吉佳希)

 今年は同鉄道の運営会社設立から100周年を迎えた。また同支部は前身の出石町商工青年会発足から50周年と節目が重なったことから、このプロジェクトを「先人の思いを継承し、次代の持続的な活性化につなげる第一歩」と位置づけ、2017年1月から全メンバー29人で取り組んできた。

 再現するのは、同鉄道の「6号」と呼ばれた英国製のSL(長さ約7・8メートル、幅約2・4メートル、高さ約3・4メートル)。使用した段ボールを広げれば1600平方メートルに及ぶという。

 制作の過程では各メンバーの職業が生かされた。詳細な設計図が見つからなかったため、設計士のメンバーが京都府与謝野町で保管されている旧加悦鉄道の兄弟車両を採寸し、図面に起こした。100を超えるパーツの強度を高めるため、大工のメンバーがパーツ形の「木枠」を作って素材の量産化を実現し、2人までの同時乗車を可能にした。また、青年部OBが組み立ての作業場として工場跡地を貸した。

 住民が支えた同鉄道の歴史に倣い、今年5~7月には町内全6地区で部品の制作体験会を開催。延べ300人以上が参加し、思い思いの願いを込めて鉄道再現を手助けした。

 お披露目式は9月1日午後1時から市出石庁舎前広場(同市出石町内町)で開く。8日まで屋外展示し、13~29日には同庁舎内の市民ホールで展示する。市商工会青年部出石支部TEL0796・52・2113

【出石鉄道】1919年に住民有志が共同出資で設立した「出石軽便鉄道株式会社」が29年、出石-江原間を結ぶ約11・2キロの路線を開通させ、1日7往復で住民や貨物などを運んだ。太平洋戦争の激化で軍から営業休止を求められ、44年に幕を閉じた。

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