但馬

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但馬・理想の都の祭典に合わせて整備された但馬牧場公園で当時を振り返る中井洋祐さん=新温泉町丹土
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但馬・理想の都の祭典に合わせて整備された但馬牧場公園で当時を振り返る中井洋祐さん=新温泉町丹土
文化展イベントの一つ「但馬・食文化プラザ」の特別展「お菓子のメルヘン展」=朝来市和田山町玉置(「但馬・四季彩’94 344日間の記録」より)
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文化展イベントの一つ「但馬・食文化プラザ」の特別展「お菓子のメルヘン展」=朝来市和田山町玉置(「但馬・四季彩’94 344日間の記録」より)
但馬牛の造形物コンテスト・パレードなどが盛り上がった「第1回但馬“牛まつり”」=新温泉町丹土(「但馬・四季彩’94 344日間の記録」より)
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但馬牛の造形物コンテスト・パレードなどが盛り上がった「第1回但馬“牛まつり”」=新温泉町丹土(「但馬・四季彩’94 344日間の記録」より)
神戸新聞NEXT
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 いかめしい顔、ユーモラスな体形など、さまざまな姿をした但馬牛の造形物が公園内を練り歩く-。

 兵庫県新温泉町丹土の但馬牧場公園で毎年秋に開かれる「但馬“牛まつり”」の造形物コンテストとパレード。まつりは1994(平成6)年度に開かれた「但馬・理想の都の祭典」の一環として始まった。

 道の駅「山陰海岸ジオパーク浜坂の郷」(同町栃谷)の駅長を務める中井洋祐さん(47)は当時、温泉町(現・新温泉町)の嘱託職員として同公園に勤務していた。第1回は、但馬各地などから30台の造形物が参加したパレードのにぎわいが印象に残っている。

 中井さんの住む丹土地区も数年後から参戦。住民たちが連夜、1カ月以上も集まり、造形物の制作やパレードでの演出の練習に励んだ。牛まつりは続いているが、造形物コンテストは一昨年を最後に終了した。

 祭典は兵庫県などでつくる実行委員会が94年4月からほぼ1年間、344日間にわたって但馬全域で400近い行事を催した。祭典に合わせ、但馬空港や但馬牧場公園などさまざまな施設や道路も整備された。

 中井さんは「イベントを開いて特産品のPRなどを進める-。そんな流れのいいきっかけになった」と振り返る。

 中井さんは大阪で就職した後、94年に帰郷した。ふるさとで改めて感じたのは但馬ビーフのおいしさ。それは、その後の仕事にも大きく影響した。祭典の2年後、牧場公園のレストランやスキー場などを運営する第三セクターに移り、農協の但馬ビーフ直売店を経て道の駅駅長を務める。

 その間、国内での牛海綿状脳症(BSE)の発生による子牛の価格低迷などがあった半面、血統管理システムが日本農業遺産に登録されるなど、但馬牛を取り巻く環境も変わった。畜産農家の大規模化や繁殖・肥育の一貫生産なども進んだ。

 中井さんは思う。「牛まつりは、但馬牛や但馬ビーフを周知する役割を果たした。形が変わっても続いてほしい」(小日向務)

■メモ

 但馬・理想の都の祭典 1994(平成6)年4月9日~95(同7)年3月18日、当時の但馬1市18町を舞台に繰り広げられた。愛称は「但馬・四季彩’94」。地域のさまざまな400団体が参加する実行委員会が主催した。「大但馬展」「但馬・海中公園展」「但馬・森の文化展」「但馬・食文化プラザ」「但馬・空の文化展」の文化展を中心に389イベントを開催。参加者総数は延べ約600万人だった。

      ◇

 但馬にとって「平成」とはどんな時代だったのか。節目を振り返り、地域の移り変わりをたどる。

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