但馬

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立雲峡を描いた鳥瞰図=朝来市和田山町竹田
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立雲峡を描いた鳥瞰図=朝来市和田山町竹田
鳥瞰図の一部。ヤマザクラや巨岩に名前が付けられている=朝来市和田山町竹田
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鳥瞰図の一部。ヤマザクラや巨岩に名前が付けられている=朝来市和田山町竹田
「仰天桜」とみられる立雲峡のヤマザクラ。幹に絡みついたつるなどを樹木医らが取り除いた=朝来市和田山町竹田
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「仰天桜」とみられる立雲峡のヤマザクラ。幹に絡みついたつるなどを樹木医らが取り除いた=朝来市和田山町竹田
「仰天桜」とみられる立雲峡のヤマザクラ。幹に絡みついたつるなどを樹木医らが取り除いた=朝来市和田山町竹田
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「仰天桜」とみられる立雲峡のヤマザクラ。幹に絡みついたつるなどを樹木医らが取り除いた=朝来市和田山町竹田

 ヤマザクラの名所として「但馬吉野」とも呼ばれる兵庫県朝来市和田山町竹田の「立雲峡」を描いた昭和初期の鳥瞰図(縦55センチ、横84センチ)が地元で見つかった。ヤマザクラに「仰天桜」「霞桜」「夫婦桜」などの名が付けられており、現地調査で確認できた老木も。関係者は「立雲峡が再注目されるきっかけになれば」と期待している。(長谷部崇)

 同市出身で同県西宮市からUターンした松本次夫さん(67)=朝来市=が2、3年前、親戚が以前住んでいた自宅の書棚を整理していて見つけた。「頼次作」「昭和九年四月写 朝来山鳥瞰圖」などの記載があり、地元の郷土史研究家中山頼次氏(1891~1978年)が描いたとみられる。

 花見の頃を描いており、本場の吉野山(奈良県)のように桜群を「東千本」「中千本」「奥千本」とエリア分け。ヤマザクラや巨岩にそれぞれ名前を付けている。現在は駐車場がある辺りに「指定賣店」が並び、「餘興場」や「眺望台」も。食堂もいくつか営業したようで、花見シーズンのにぎわいぶりがうかがえる。

 立雲峡は戦前、兵庫県の「名勝天然記念物」に認定されていた。その調査報告からの抜粋として鳥瞰図には「現在染井吉野桜が蔓延せんとしてゐる桜名所多き中に我国個有ノ山桜名所ハ實ニ貴重ナリ 立雲峡ノ桜ハ老木多ク個有ノ山桜ニシテ永久保護繁茂セシムル必要あり」と記されている。

 現在の立雲峡には、昭和期に植えたとみられるソメイヨシノの方が多いが、7年前から「立雲峡山桜を守る会」が毎年、地元の竹田小学校に呼び掛け、ヤマザクラを植樹している。

 同会代表の古屋耕三さん(68)や樹木医ら関係者がこのほど、鳥瞰図に描かれた桜や岩を現地調査。「仰天桜」とみられる老桜などを確認した。仰天桜はこけむした岩群の中にあり、北半分の幹が腐って崩れ落ちているが、残った部分だけでも幹回りが2・5メートル、高さ12メートルもあり、推定樹齢は約200年という。

 古屋さんは「立雲峡は竹田城跡の展望台として知られるが、昔はヤマザクラと巨岩・奇岩で有名な景勝地だった。先人が名付けた桜や岩を大切に残したい」と話している。

     ◇

 立雲峡では13日まで「立雲峡桜まつり」が開かれている。協力金200円(高校生以下無料)。桜の見頃は今月下旬ごろまで。

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