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日本語学校で学ぶ外国籍の学生たち。日本語試験の中止で不安を募らせる=神戸市中央区
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日本語学校で学ぶ外国籍の学生たち。日本語試験の中止で不安を募らせる=神戸市中央区

 新型コロナウイルスの感染拡大によって、来日した外国人留学生に経済面だけでなく、学業でも影響が出ている。感染予防のため、日本での就労や大学への入学に必要となる「日本語能力試験」や「日本留学試験」の中止が決定。神戸市の日本語学校で勉強に励む留学生からは「試験のために頑張ってきたのに悲しい」などと不安と落胆の声が上がる。(杉山雅崇)

 日本語能力試験は、日本国際教育支援協会(東京都)などが主催し、最も難しい「N1」から最も易しい「N5」まで5段階で認定する。多くの専門学校や日本企業が試験結果を入学、採用の基準に用いている。

 一方、日本学生支援機構(横浜市)が行う「日本留学試験」は、大学の入学に必要な日本語の力をみる。2019年は年間約5万9千人が受験し、「留学生のセンター試験」に当たる存在で、国公立大学や難関私大の場合は要求される点数が高い。

 二つの試験は例年、夏と冬の2回行われるが、今夏は6~7月に予定していた試験が中止となった。

 このため、神戸市中央区の語学学校によると、同校で学ぶ多くの外国人が進路への不安を口にしているという。夏季試験を受験すれば、秋までに結果が出るので、翌年春の就職や入学までに十分な時間が得られるはずだった。だが、今年は11~12月の冬季試験のみとなり、就職や大学入学に向けた準備期間は短く制約されてしまうという。

 6月に日本留学試験を受験するつもりだった中国出身の男性(21)は「新型コロナで母国の家族に会えない中、勉強を頑張ってきたのに」と肩を落とす。次の11月の試験に照準を合わせるが、「僕たちだけが一発勝負になってしまった。勉強を続けないといけない」と話す。

 同校の担当者は「新型コロナで進路を考える時間を奪われた学生が少なくなく、試験の中止は大きな問題。努力が無駄になってはいけない」と訴え、企業や大学に柔軟な対応を求めている。

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