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青葉容疑者の逮捕を受け、心情を語る津田伸一さん=加古川市内
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青葉容疑者の逮捕を受け、心情を語る津田伸一さん=加古川市内

 京都アニメーション放火殺人事件で青葉真司容疑者(42)が27日逮捕されたことを受け、長女津田幸恵さん=当時(41)=を亡くした父伸一さん(70)=兵庫県加古川市=が、神戸新聞社の取材に応じた。父の脳裏には、今もふとした瞬間に変わり果てた娘の姿がよぎり、苦しみが続く。今後は事件の全容解明が焦点となるが、伸一さんは「(青葉容疑者には)人の命を奪うことがどれだけ重大なことか理解し、罪の意識を持ってほしい」と声を振り絞った。

 幸恵さんは加古川市内の高校を卒業後、アニメの専門学校を経て入社。彩色や特殊効果の担当として「クレヨンしんちゃん」「涼宮ハルヒの憂鬱」など多くの有名作品に携わった。事件当日はスタジオ2階で作業し、ベランダへと逃げる途中で息絶えたとみられる。

 逮捕の一報は午前7時半ごろ、京都府警から伸一さんの元に入った。すぐテレビをつけ、伏見署に運ばれる青葉容疑者の様子を見た。担架に乗せられ、報道陣に囲まれる姿に、ただ「哀れやな」と感じた。

 事件後から一貫し、犯行の背景には関心が湧かない。「私たち遺族には、ただ幸恵が死んでしまったという事実しか、それしかないんです」。動機についても「何で殺されたか知っても、幸恵は帰ってこない」。

 一方、起訴されれば公判で青葉容疑者が事件と向き合うかどうかに注目する。「多くの被害者と遺族の人生をめちゃくちゃにした。罪の意識を感じることが、償いの大前提でしょう」

 伸一さんは事件を機に仕事を引退。新型コロナ禍も重なり、家で過ごす時間が増えた。幸恵さんの遺体と対面した時の光景をふと思い出し、悲しみが込み上げる。「本当に苦しくて、怖かったと思う。あんなことができるのは正気じゃないです」と語気を強めた。(小森有喜、千葉翔大)

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