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高校球児に「一緒に苦難を乗り越えよう」と呼びかける成底ゆう子=神戸新聞社
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高校球児に「一緒に苦難を乗り越えよう」と呼びかける成底ゆう子=神戸新聞社

 新型コロナウイルス感染拡大の影響で、舞台、コンサートなど文化、芸術イベントの中止、延期が相次ぐ春となった。沈滞ムードが漂う中、シンガー・ソングライターの成底ゆう子がメッセージを送ってくれた。(津谷治英)

 新型コロナウイルスの感染拡大がなければ、今ごろ兵庫県西宮市の甲子園球場に「ダイナミック琉球(りゅうきゅう)」の燃えるようなメロディーが流れているはずだった。だが選抜高校野球大会が中止となり、アルプススタンドに春の風物詩である応援団の姿はない。デビュー10周年を迎え、この曲を歌う成底(なりそこ)ゆう子は「選手はもちろん学校関係者、ご両親、ブラスバンドの皆さんのことを考えると言葉がない」と話す。

 沖縄・石垣島出身。声楽家を目指していたが、この曲との出合いが、民族音楽を融合したポップスの世界を知る機会になった。沖縄の伝統芸能「エイサー」のリズムを基に、心に染みるようなメロディー。海、空の美しさを描く歌詞はソウルミュージックともいえる。

 「力強く、壮大な曲で、自分の歌声を生かせる作品。音楽の世界で生きていくうえで悩んだ時期もあるが、ボーカリストとしてのカラーをつくってくれた」と感謝する。高校球児から、この曲に励まされて厳しい練習に耐えられたと、手紙をもらったこともある。

 デビュー10周年を記念して今月リリースしたアルバム「ダイナリズム~琉球の風」は、その延長線上に生まれた。沖縄の方言で「いつまでも」を意味する「いちまでぃん」をはじめ、自身の作詞、作曲した新曲などを収録。シンガー・ソングライターとしての魅力を前面に押し出した。「ダイナミック琉球」も加えて全16曲。集大成のアルバムだ。

 高校野球をこよなく愛する成底は、球児に対し「選抜大会は中止になったが、皆さんの努力が消えたわけではない」と激励。沖縄も苦難の歴史を乗り越えてきたことに触れ、「時が流れ新しいものが生まれる。一緒に新しい時代が来るのを待ちましょう」とメッセージを送った。

 「ダイナリズム~琉球の風」は3千円。キングレコードTEL03・3945・7000

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