総合 総合 sougou

  • 印刷
調査委員会の報告書を受け取る長田淳教育長(左)=21日午後、神戸市中央区東川崎町1、市教育委員会事務局(撮影・秋山亮太)
拡大
調査委員会の報告書を受け取る長田淳教育長(左)=21日午後、神戸市中央区東川崎町1、市教育委員会事務局(撮影・秋山亮太)
神戸新聞NEXT
拡大
神戸新聞NEXT

 神戸市立東須磨小学校(同市須磨区)の教員間暴行・暴言問題で、弁護士3人による市教育委員会の外部調査委員会は21日、加害行為の事実関係や背景を盛り込んだ報告書を公表した。身体的暴力や言葉による嫌がらせ、セクハラなど加害教員4人で計123項目、当時教頭だった前校長による2項目の行為をハラスメントと認定。原因として加害教員の個人的資質とともに、管理職の責任も指摘した。

 調査委は同日、長田淳教育長に報告書を提出。市教委は内容を基に2月中にも加害教員らを処分する。兵庫県警は暴行容疑などを視野に捜査を進めている。

 報告書で示した加害者は、30代男性3人(A、B、C)、40代女性(D)の教員計4人と50代の前校長。療養中の男性被害教員(25)に加え、20代男性(X)と20代女性2人(Y、Z)の教員計4人への行為で、双方の証言が一致した項目を動画などの客観的資料も踏まえ事実認定した。

 123項目には、加害教員1人の行為と、複数の加害教員が関わったため重複する行為があるが、A教員が89項目と最多。療養中の男性教員に2017年度以降、職員室などで殴る蹴る▽家庭科室で激辛カレーを繰り返し食べさせ、目の下や唇に塗り付ける-などの行為をしたとされた。

 B教員は16年度以降、女性教員の体を触ったり、日常的にわいせつな言葉を掛けたりするなどの計34項目。C教員は肘で背中を強く押す行為など計7項目、D教員は児童の前で尻を蹴ったり、腹を殴ったりした計13項目がそれぞれ認定された。前校長の2項目は、どう喝的な言動で懇親会出席を強要するなどの行為。

 動機について、加害教員4人それぞれに異なるとしながらも、「人権感覚の欠如」を指摘。さらに「管理職が主としてつくり上げた職員室全体の雰囲気が、ハラスメントを防止できず、一人の教員を精神的に追い詰めた」と前校長、現校長の責任に言及した。

 背景には、同校にベテランが少なく、6年生を長く担任した加害教員が力を持った▽多忙を理由に他のことに干渉したがらない教員が多い▽市教委でハラスメントに特化した研修がない-などの点を挙げた。

 再発防止策として、実効的な研修や学校現場の外部への開放などを提案。調査委の渡辺徹委員長は「周囲に相談できず、人間関係の悪化を防げない閉鎖性を感じた。(同校の)今の環境や制度に、問題を是正する力が足りない」と批判した。(佐藤健介)

     ◇     ◇

■報告書の骨子

・加害教員や前校長のハラスメント行為125項目を認定

・動機は、弱い者を「いじる」ことで笑いを取るという典型的な「いじめ」の心理そのもの

・前校長の言動が威圧的で相談しにくい環境だった。現校長は加害教員らをコントロールできず、職員室内の風紀が緩んだ

・再発防止策として、実効的な研修や学校現場の外部への開放などが挙げられる

【連載・特集】神戸・東須磨小 教員間暴力

総合の最新
もっと見る

天気(4月9日)

  • 17℃
  • 8℃
  • 20%

  • 16℃
  • 2℃
  • 30%

  • 17℃
  • 9℃
  • 10%

  • 19℃
  • 7℃
  • 30%

お知らせ