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姫路城マラソンが中止になったことを説明する市の担当者=19日午後、姫路市役所
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姫路城マラソンが中止になったことを説明する市の担当者=19日午後、姫路市役所

 新型コロナウイルスによる肺炎(COVID19)の感染拡大を受け、開催中止が決まった「世界遺産姫路城マラソン」。兵庫県姫路市の担当者は「開催を中止した方がいいのでは」などと心配する市民からの電話が相次いでいたことを明らかにした。一方、大会に合わせて調整を続けてきたランナーは「残念だが、仕方ない」とため息をもらした。

 姫路市によると、1日4~5件だった問い合わせは、東京マラソン(3月1日)の一般参加中止が決まった翌日の18日に急増。100件ほどあった連絡のうち約6割は中止を求める内容だったという。

 姫路城マラソンには大会前後を含めた3日間で、のべ4600人がボランティアとして参加予定だったが、18日までに計72人が参加取りやめを申し出ていたという。

 市スポーツ推進室の担当者は「県内で感染者が出ていないので、できると考えていたが、県外参加者からの感染の恐れを考慮した」と説明した。

 本番に向けて練習を積んできた自営業の男性(40)=姫路市=は「東京で中止が決まり、覚悟はしていた」と話しつつ「もし開催されても安心して楽しめない人が多かったかも。ただもう少し早く判断してもよかったのでは」。

 2015年の初開催から毎年参加し、今回も予定していたという女性会社員(39)=たつの市=も「残念だけど、市民やボランティアの人々の安全を守るためには仕方ないのかな」と冷静に受け止めた。

 まちの清掃に取り組むNPO法人「グリーンバード」姫路チームのリーダー竹尾かおりさん(46)=姫路市=は当日、コース上のごみを拾いながら走る予定だった。「姫路を元気にするマラソンでお掃除ランに挑戦するつもりだった。健やかな暮らしが戻ることが一番の願い。中止は大切な判断だと思う」と理解を示した。(谷川直生、宮本万里子)

■イベントや集客行事 中止の動き広がる

 姫路城マラソン以外にも、兵庫県内でイベントや企業の集客行事などを中止する動きが広がっている。

 明石市の明石公園で22~24日に予定されていたグルメイベント「冬の味覚市」が中止に。2万人の来場者を見込んでいたが、食事の受け渡しなどによる感染を防ぐために判断した。同公園の担当者は「消毒の徹底など対策を練ってきたが、混雑は避けられない。万が一のことを考えて中止を決めた」と話した。

 清酒大手の日本盛(西宮市)は、今月22日に予定していた恒例の見学行事「新酒蔵開き」を中止すると発表した。前年並みの6500人の来場者を見込んでいた。同社は「公衆衛生、健康を最優先にする」とする。大関(同)も29日の「蔵開き」を延期する。

 金融機関も相次ぎ行事を見合わせている。みなと銀行(神戸市中央区)は、後継者難の中小企業向けの講座を取りやめた。3月末までのセミナーや交流会をすべて延期、中止する。

 神戸製鋼所(同)は、神戸・東京両本社で来客者に検温を実施し、37・5度以上の発熱がある場合の入館を断っている。

 神姫バス(姫路市)は、観光バスと高速バスの運転士、ガイドが全員マスクを着用。路線バスの運転士にも奨励している。担当者は長期化を心配し「社内のマスクの備蓄がなくなるかもしれない。バスツアーのキャンセルが増えてきた」と話す。(藤井伸哉、内田尚典、三島大一郎、横田良平)

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