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八千草薫さんを描いた「婦人像」(1956年、撮影・吉田敦史)=神戸市立小磯記念美術館
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八千草薫さんを描いた「婦人像」(1956年、撮影・吉田敦史)=神戸市立小磯記念美術館
雑誌の表紙絵モデルになったとき、小磯良平の絵をのぞき込む八千草薫さん(1955年)=神奈川・逗子の小磯アトリエ
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雑誌の表紙絵モデルになったとき、小磯良平の絵をのぞき込む八千草薫さん(1955年)=神奈川・逗子の小磯アトリエ
表紙絵の下絵として描かれた未完成の八千草さんの肖像画「婦人像」(1956年、小磯記念美術館蔵)。今回の寄贈で、洋装と和装、2点の肖像画がそろった
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表紙絵の下絵として描かれた未完成の八千草さんの肖像画「婦人像」(1956年、小磯記念美術館蔵)。今回の寄贈で、洋装と和装、2点の肖像画がそろった
八千草さんの東京の自宅に飾られている肖像画。本人も愛した1枚だった(2018年)
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八千草さんの東京の自宅に飾られている肖像画。本人も愛した1枚だった(2018年)

 昨年10月、88歳で亡くなった女優八千草薫さんをモデルに、昭和を代表する洋画家小磯良平が描いた肖像画が2月、神戸市立小磯記念美術館(同市東灘区)へ寄付された。八千草さんの自宅に長年飾られていた絵で、生前からの本人の意向で遺贈することに。4月10日から、同館で催される所蔵品展で公開される。

 1956年制作の油彩画で、縦45・7センチ、横37・9センチ。何かを見つめるかのような表情を、ラフな筆さばきで捉えた。八千草さんは当時25歳で、宝塚歌劇団に在籍し、映画でも活躍。小磯が直接、申し出て、東京・世田谷の八千草さんの自宅で制作したという。

 小磯はそのころ東京芸術大教授で、同年2月の雑誌「週刊朝日」の表紙絵のため、八千草さんを描いたが出来ばえに満足できず、個人的に再び描いたようだ。「絵は小磯がプレゼントした可能性が高い」と同館の廣田生馬学芸員。

 八千草さんはモデルとなったことについて「小磯先生は神戸の方で、私も戦前は六甲に住んでいて、神戸っ子。先生の神戸弁はとても懐かしい」「絵のモデルは初めて。怖いような、でも楽しみなドキドキした気持ち」と語っている。抑えた色調で、清楚な雰囲気をたたえた絵は、映画監督の夫、谷口千吉さんもお気に入りの一枚だったという。

 廣田学芸員は「素早いタッチの絵だが、モデルの内面にまで迫るような魅力があり、肖像画の名手・小磯の巧みなデッサン力、洞察力がよく表れている。ぜひ多くの人に見てもらいたい」と話している。所蔵品展は7月12日まで。同館TEL078・857・5880

(堀井正純)

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