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阪神・淡路大震災をテーマにした自主映画「れいこいるか」を完成させた監督のいまおかしんじさん=1月16日、神戸市中央区、東遊園地
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阪神・淡路大震災をテーマにした自主映画「れいこいるか」を完成させた監督のいまおかしんじさん=1月16日、神戸市中央区、東遊園地
神戸市須磨区の須磨海浜公園で行われた映画の撮影(いまおかさん提供)
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神戸市須磨区の須磨海浜公園で行われた映画の撮影(いまおかさん提供)
神戸市長田区の鉄人広場で行われた撮影(いまおかさん提供)
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神戸市長田区の鉄人広場で行われた撮影(いまおかさん提供)

 阪神・淡路大震災で一人娘を亡くした夫婦の23年間をテーマにした映画監督いまおかしんじさん(54)=東京都在住=の自主映画「れいこいるか」が完成した。震災直後から原案を温め、25年の節目を前に作品化。娘の死を機に関係が悪化し、離婚した夫婦の絆の回復を、長田や三宮など神戸の街並みを舞台に描く。今春までの全国公開を目指しており、いまおかさんは「震災から25年たった今だからこそ、亡くなった人が私たちに残したものを感じてほしい」と語る。(杉山雅崇)

 震災発生の日、いまおかさんは東京にいた。テレビに次々と映し出されるがれきの山や被災者の悲しみに満ちた表情は、ショッキングだった。

 当時、映画監督としてデビューしたばかりだったいまおかさん。「震災があった年の時代の空気を撮らなければ」と映画化を企画したが、制作会社の許可が得られず、断念した。

 映画制作が再び始動する転機は2016年。ファンの一人から資金援助を得られた。「今やるなら、これまでの月日を描こう」と心に決め、17年1月から撮影を始めた。

 震災で幼い一人娘の「れいこ」を亡くした夫婦を創作し、被災者の心情を投影させた。夫婦は数年後に離婚。それぞれが心に大切にしまっておいた娘の思い出を胸に須磨海浜水族園(神戸市須磨区)に出掛け、偶然に再会。お互いが抱える心の傷に触れ、わだかまりが溶けてゆく-というストーリー。

 神戸の下町の風情が残る長田区の路地裏や酒店など、いまおかさんらが街を歩き回って探した「震災前から残る風景」をロケ地に選んだ。等身大の神戸を映し出すことにこだわったという。

 17日には神戸映画資料館(同市長田区)で試写会を開いた。約40人が出席し、悲しみを背負う2人の物語を見守った。

 「地元の人から『観光名所ではない神戸がよく描かれていて、自分たちの映画のようだ』と言われた」と喜ぶいまおかさん。「震災という大きな歴史の陰に隠れがちな、人びとの悲しみと喜びに思いをはせてほしい」と話した。

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