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セブンティーンのCDやDVD
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セブンティーンのCDやDVD
韓国のアイドルを追いかけている女性
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韓国のアイドルを追いかけている女性
セブンティーンのグッズ
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セブンティーンのグッズ

 「一人一人は完璧じゃないからこそ、互いに補い合っているのがいいの」

 「この子は美形なのに歌が苦手で、その子は片耳が不自由だけど歌唱力が抜群、背が一番低い子は作曲が得意」

 「みんな努力家で地に足が着いていて、すごく仲が良くて」-以下略。

 大・大・大好きな韓国アイドルグループのこと、話し出したら止まらない。神戸市の慈優ななさん(58)=仮名=は、20代前半の男性13人組ユニット「セブンティーン」に夢中だ。

 芸事好きな母親の影響で、歌舞伎もタカラヅカもジャニーズも一通り見てきたけれど、ハマることはなかった。冬ソナから始まった韓国ドラマブームもスルー。でも何となく見ていたテレビの中のK-POPに心を奪われた。2015年、セブンティーンのデビューシーン。生まれて初めて「完全に沼落ち(深みにはまること)」した。

 毎月のように韓国を訪れ、コンサートやイベントに参加。手作りの応援うちわやペンライトを片手に、日本での公演はほぼ欠かさず足を運び、野外フェスでは最前線で声援を送る。

 最初は無関心だった長女も次第に引きずり込まれた。米ロサンゼルス出身のメンバーに感化されて英語の成績が伸び、高校1年で単身米国へ語学留学。今では渡韓もライブも親子一緒だ。

 慈優さんは阪神・淡路大震災で自宅が全壊し、母親を亡くした。「その時から、今しか得られない体験や思い出を大切にしなきゃって思うようにしてる」。気が付けば、庭の物置の半分がグッズでいっぱいに。夫は快く送り出してくれるけれど、出費を思い出すと胸が痛くなるから、行った公演やグッズの数を数えるのはタブーだ。

 とても58歳には見えない。「オタク化してから、友達に若返ったねってよく言われるんです」。他のファンは娘世代の10代、20代がほとんど。その中でも負けないよう、ライブへはできるだけおしゃれして行く。若い子にはできない大人ファッションで。

 「何より大好きな存在ができて、どきどきわくわくする気持ちが自分の人生を変えてくれた」

 メンバーへの思いは「年齢も言葉も国境も超えて、人と人」と純粋だ。日韓関係が戦後最悪といわれる今だけど、カルチャーを通じた交流の大切さを広めたい。セブンティーンのおかげで知らなかった世界に出合えたからこそ、そう思う。(神谷千晶)

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