総合 総合 sougou

  • 印刷
グレゴール・シュナイダーさん
拡大
グレゴール・シュナイダーさん
作品の舞台の一つ、旧神戸市立兵庫荘=神戸市兵庫区
拡大
作品の舞台の一つ、旧神戸市立兵庫荘=神戸市兵庫区

 神戸市兵庫区、長田区を舞台に、14日開幕する現代美術のイベント「TRANS(トランス)-」の制作や設営が、各会場で進んでいる。出品者の一人、ドイツ出身の世界的美術家グレゴール・シュナイダーさん(50)は、半世紀前に建てられ、現在は使われていない旧兵庫県立健康生活科学研究所などを丸ごと作品化。驚きに満ちた、インスタレーション(空間芸術)の数々を披露する。(堀井正純)

 シュナイダーさんは世界有数の芸術祭「ベネチア・ビエンナーレ」で金獅子賞(最高賞)に輝いた。今回は、新開地駅周辺の地下街「メトロこうべ」など10カ所で12作品を発表。部屋や空間を体験・体感する作品群で、全体で「美術館の終焉(しゅうえん)」と題した一つの作品となる。

 旧兵庫県立健康生活科学研究所では感染症や食品の検査室、動物実験用の研究室などがあった施設内にコースを設けた。各部屋を巡って“見えない恐怖”を感じてもらう仕掛けという。

 1958年に開設、昨年3月に廃止された勤労者向け簡易宿泊所、旧神戸市立兵庫荘も舞台に。日本酒の空き瓶や競馬新聞が残る2段ベッドも作品の一部にした。神戸の発展を支えてきた男たちの汗や涙がしみついた施設の内部に手を加え、戦後史の光と影、社会構造へも目を向けさせる。

 シュナイダーさんは「体験はあらゆる感覚を揺さぶる。偏見や既成概念を取り払い、作品と出合ってほしい」と話している。

     ◇

 「トランス-」は11月10日まで。シュナイダーさんのほか、神戸出身のやなぎみわさんも出品。市中央卸売市場内の埠頭(ふとう)で10月4~6日夜、舞台に変形する特注トレーラーと台船を用いた野外劇「日輪の翼」を上演。「半陸半海」の実験的なステージに挑む。トランス実行委事務局TEL078・515・6034

総合の最新
もっと見る

天気(9月20日)

  • 26℃
  • 20℃
  • 30%

  • 26℃
  • 16℃
  • 20%

  • 26℃
  • 18℃
  • 40%

  • 26℃
  • 17℃
  • 30%

お知らせ