総合 総合 sougou

  • 印刷
「ようこさんステッカー」の制作に取り組んだ(左から)池田さん、杉江さん、林さんと、助言などを行った福祉施設の職員ら=神戸市長田区長田町1
拡大
「ようこさんステッカー」の制作に取り組んだ(左から)池田さん、杉江さん、林さんと、助言などを行った福祉施設の職員ら=神戸市長田区長田町1

 障害者が気兼ねなく買い物ができるには、どうすればよいだろう-。そんな思いから、兵庫県立長田高校(神戸市長田区池田谷町2)の生徒3人が活動している。「ようこそ」の姿勢を示すステッカーを作り、地元商店街に呼び掛けると約70店が掲げた。生徒らは気付いた。「真のバリアーは目に見えないところにある。それを取り除く活動を広めていきたい」(喜田美咲)

 3年の林佳杜(けいと)さん(17)、池田志帆さん(17)、杉江結夏さん(17)。昨秋から授業の一環で取り組んでいる。

 林さんの母親が障害のある子どもと関わる仕事をしていることから、興味を持ったのがきっかけ。調べていくと3人は一つの言葉にいきあたった。「合理的配慮」。障害のある人がない人と平等の権利を持つため、負担を取り除き、できる限り環境を改善することだ。2016年施行の障害者差別解消法で示された定義で、3人はその実現策を探ることにした。

 障害者施設を訪れ、車いす利用者にインタビュー。バスに乗車を断られ、買い物は遠くてもなじみの店にしか行けない、といった悩みを打ち明けられた。林さんらは「買い物は生活の楽しみなのに、人が障壁になっている」と感じた。

 そこで、障害者に対して理解を示す姿勢を“見える化”しようと、ステッカーを発案。15センチ四方で、同校美術部の生徒がハートマークを付けたエプロン姿の女性をデザインした。弱視や視覚障害のある人にも見えやすいよう配色も考えた。

 「WELCOME 私たちにできることをお伝えください」の言葉を添え、「ようこそ」の思いを込め、「ようこさんステッカー」と名付けた。ステッカーの趣旨を記した冊子も作った。

 3人は7月から、長田神社前商店街でステッカーを配り、店主に説明して回った。同商店街では独自に、買い物客の体質や認知症などの情報を示すカードを作っている。総菜店「おかずふぁくとりー」の村上季実子店長(66)は、「これまでも配慮していたが、高校生が、誰もが気軽に入店できる仕組みを考えてくれた。店側の意識付けになる」と喜ぶ。

 ステッカーの意味を広く知ってもらうことや、後輩への活動の引き継ぎなど課題は残る。3人はボランティアチーム「TheFirstStep(ザファーストステップ)」を立ち上げ、ウェブページで活動を紹介している。

 林さんは「長田神社前商店街を日本一優しい商店街にしたい。活動を神戸全体に広めていければ」と話す。ステッカーについての問い合わせは長田高校TEL078・621・4101

総合の最新
もっと見る

天気(9月20日)

  • 26℃
  • 20℃
  • 30%

  • 26℃
  • 16℃
  • 20%

  • 26℃
  • 18℃
  • 40%

  • 26℃
  • 17℃
  • 30%

お知らせ