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母親を介護する男性=神戸市須磨区
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母親を介護する男性=神戸市須磨区

 母親(97)を介護していた元教諭の男性(63)=神戸市須磨区=が、定年退職後の再任用で自宅から離れた高校に配置されたのは「介護の事情に配慮しておらず違法」などとして、兵庫県に160万円の損害賠償を求めた訴訟の判決が6日、神戸地裁であった。和久一彦裁判官は「県教委は配慮する相応の措置をとった」として請求を棄却した。

 男性は通勤時間が約15分の兵庫高校(神戸市長田区)に勤務し、自宅で母親を介護していたが、2016年4月に再任用で東灘高(同市東灘区)へ。通勤時間が約3倍になり「介護できる時間が減り、母親が体調を崩した。無給の介護休暇制度利用を余儀なくされ、ヘルパーの訪問介護延長などで経済的負担が増えた」とし、「兵庫高では毎朝1時間の有給休暇で出勤を遅らせていたので県教委も事情を把握していたはず」と主張した。

 県側は「可能な限りの配慮をしている」と反論した。

 判決で和久裁判官は「人事異動がほぼ固まった段階で介護の支障を具体的に述べたため、県教委は配置変更は困難と判断した。東灘高での職務を軽減させ、介護休暇などの取得に支障もなかった」と判断。介護休業手当金給付制度もあり「異動の前後で同一水準の収入維持を配慮すべき責務までは負っていない」とした。

 男性は介護のため今月4日付で退職。「介護と仕事を両立できる環境整備のため、理解を広げたい」として控訴を検討する。

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