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3回目の報告書を出した(左から)尼子公一さん、木村繁之さん、山下一之さん=赤穂市高雄、高雄小
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3回目の報告書を出した(左から)尼子公一さん、木村繁之さん、山下一之さん=赤穂市高雄、高雄小

 アゲハチョウの一種、ジャコウアゲハが自然環境で卵から成虫になる過程の観察を続ける兵庫県赤穂市の男性3人が、さなぎの越冬する時期を突き止めた。幼虫からさなぎになる年4回あるサイクルのうち、3回目後半と4回目のさなぎが越冬するという。

 木村繁之さん(84)と尼子公一さん(76)、山下一之さん(73)。同市高雄の千種川河川敷で、絶滅の恐れのある一年草ハマウツボの保護活動に児童や住民らと取り組む。河川敷付近を飛び交うジャコウアゲハにも関心を持ち、2017年春から観察の記録を開始。調査場所で卵やさなぎに通し番号のシールを貼り、卵が幼虫になるふ化や、さなぎが成虫になる羽化までを追い続ける。今回は18年8月~19年11月の調査を報告書第3報にまとめた。

 これまで、さなぎはガードレールやコンクリート壁などでよく見つかったが、今回は、幼虫期に食べるウマノスズクサの葉っぱで発見されることが多かった。猛暑にやられたのか、ウイルスによるものか、黒ずんで羽化しなかったさなぎも目立った。また、卵から幼虫へとふ化せず、無精卵と思われた割合が4割を超えた調査地点もあった。

 地道な調査で、さなぎから成虫への羽化率、卵から幼虫へのふ化率の変化を比べられるようになった。平均羽化日数の変化は最大で1・8日増、平均ふ化日数の変動は最大で1・9日減だった。

 3人は「大変な苦労を重ねたが、ジャコウアゲハが生命維持のために進化し続ける一端を垣間見たように感じる。次は幼虫がさなぎになる日数調査に挑戦したい」としている。(坂本 勝)

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