西播

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ハマウツボの調査で使う竹の棒が高雄小の6年生から5年生に手渡された=赤穂市高雄
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ハマウツボの調査で使う竹の棒が高雄小の6年生から5年生に手渡された=赤穂市高雄
「川の駅 高雄」に自生するハマウツボ=2019年5月、赤穂市高雄
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「川の駅 高雄」に自生するハマウツボ=2019年5月、赤穂市高雄

 絶滅の恐れのある一年草、ハマウツボの自生地、兵庫県赤穂市高雄の千種川河川敷で個体数が2年連続で減ったことが分かった。住民らと保護活動を続ける近くの高雄小学校6年生が調べた。2017年の3099本から19年は1512本と半減し、背丈も低くなった。児童は雨が少なかった一方で水害もあり、周囲に生息するカナビキソウが邪魔したことなどで成長が阻まれたと結論付けた。

 ハマウツボはキク科の多年草カワラヨモギの根に寄生し、養分を吸収。5~7月ごろに紫色の花を付ける。高雄は国内でも有数規模の自生地で、県内でほかに自生が確認されているのは淡路島沖の無人島、成ケ島の砂浜だけだという。

 児童は、学習ボランティアで薬剤師の木村繁之さんらの指導を受け「川の駅 高雄」と名付けた保全区域約千平方メートルで調査を継続。例年4~6月に個体数や成長過程、背丈などを詳細に記録し、貴重なデータを残す。6年生は卒業を前に1年間の活動成果を発表し、5年生に引き継いだ。

 調査を始めた2004年当時、個体数は17本だった。それがおおむね増加を続け、17年には3099本に。ところが18年は2486本、19年は1512本と続けて減った。

 背丈の平均も18年の15センチから9センチに低下した。伸びが止まるまで観測し、成長が継続する日数は平均22日間と分かった。1日に伸びた長さは13・2~1・3センチだった。

 成長の少ないハマウツボには、同じくカワラヨモギに寄生し“競合”するカナビキソウの影響も見られた。18年度に120平方メートルの芝や草を剥ぎ、砂や小石の河原状態にすると、カワラヨモギが生息しやすくなる一方、芝地を好むカナビキソウが現れず、ハマウツボも多かったと説明した。

 6年の女児(12)は「芝剥ぎなど1年間大変だったが、いろいろな発見があった。ハマウツボが絶滅しないように、保護活動をずっと続けてほしい」と希望。5年の男児(11)は「6年生が頑張って続けた活動を僕たちが引き継ぎ、もっとたくさんハマウツボを発見して守っていきたい」と意気込んだ。(坂本 勝)

【ハマウツボとカナビキソウ】ともにカワラヨモギに寄生。ハマウツボは光合成ができない「全寄生植物」で栄養を全て他の生物に頼る。カナビキソウは光合成により栄養を自分で作れるが、他の植物からも栄養をもらう半寄生植物。

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