西播

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イノシシに掘り返されたターゲット・バードゴルフ場=東部埋立緑地グラウンド
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イノシシに掘り返されたターゲット・バードゴルフ場=東部埋立緑地グラウンド
開閉式の仮設フェンスを取り付けた男性=東部埋立緑地グラウンド
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開閉式の仮設フェンスを取り付けた男性=東部埋立緑地グラウンド
田畑の近くでオリに捕らえられたイノシシ。殺処分され、緑地を荒らすイノシシとは別個体とみられる=2019年11月、相生市野瀬
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田畑の近くでオリに捕らえられたイノシシ。殺処分され、緑地を荒らすイノシシとは別個体とみられる=2019年11月、相生市野瀬
神戸新聞NEXT
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 兵庫県相生市沿岸部の東部埋立緑地グラウンド(同市相生)が、イノシシに荒らされている。芝生を延べ850平方メートル掘り返された。農産物の獣害対策が進む中、えさを求めて緑地が狙われた可能性がある。グラウンド整備に取り組む競技愛好家からは嘆きの声が上がる。市はグラウンドをフェンスで囲む対策費約500万円を2020年度当初予算案に計上する。

 ■冬場に被害集中

 しゃもじでかき混ぜたように、天然芝がひっくり返されていた。「毎晩やって来て、朝にはこのありさまだ」。ゴルフクラブで羽根付きのボールを打つ「ターゲット・バードゴルフ」愛好家の男性(75)はため息をつく。

 同緑地グラウンドは、相生市が埋め立て地約2万8千平方メートルを整備した。ターゲット-のホールが南東側、少年野球チームが利用する野球場が中央部を占める。競技団体が芝の維持管理を担ってきた。

 イノシシによる被害が目立ち始めたのは2018年10月。まずターゲット・バードゴルフ場が狙われ、その後、野球場のファウルゾーンなど、芝が生える場所はどこでも荒らされるように。被害は10月から翌年3月にかけて頻発する。同グラウンドには国道250号を挟んで山が迫り、兵庫県森林動物研究センター(丹波市)は「冬場は山の食物が減る。山を出てうろつくうち、緑地の土中に潜むミミズや昆虫を食べ、執着するようになったのでは」と推測する。

 ■捕獲後も被害やまず

 一方、相生市内のイノシシによる農作物被害は減少傾向にある。市農林水産課は「田畑の周りにイノシシが潜り込めなくなるフェンスなどが設けられ、近づきにくくなっている」と手応えを示す。県森林動物研究センターは「イノシシはミミズや昆虫より、野菜に執着する。農産物が食べられなければ、行動範囲も広がる」と指摘する。

 男性は被害を写真で記録し、めくれ上がった芝生面積を計測してきた。「この2年あまりで850平方メートルを超える」と話す。市は18年12月、山際にオリ二つを設置。19年1月と5月に計2頭を捕らえたが、以降も被害は続いた。男性は「掘り返された芝を戻しても、翌日にはまた荒らされている。芝のコースに砂地が広がり、プレーに影響が出る」と首を振る。

 ■完全防御なるか

 イノシシの侵入を食い止めようと、ターゲット-協会は1月末、市の許可を得て、グラウンドの周囲を仮設フェンスでふさいだ。市も対策の必要性を認識しており、20年度当初予算案に対策費を計上する。

 出入り口は開閉式とし、市幹部は「人や車両は出入りできて、イノシシがグラウンドに入ることができないようにしたい」としている。(伊藤大介)

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