西播

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町内外の施設や神社に門松を贈る北川輝男さん(左)=市川町西川辺
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町内外の施設や神社に門松を贈る北川輝男さん(左)=市川町西川辺

 「毎年、手作りの門松を贈ってくれる男性がいる」。神戸新聞神崎支局(兵庫県福崎町)に12月下旬、情報が寄せられた。この時期、門松の取材依頼は連日のように舞い込むが、かなり本格的で、贈り先は8カ所にも及ぶという。彗星のごとく現れた「門松おじさん」。じわじわ気になり、取材してみることにした。

 市川町観光協会(市川町西川辺)のコンクリート造りの玄関が正月らしく華やいでいた。細部まで丁寧に作り込まれた、高さ1・5メートルの立派な門松。協会職員が「今年で5年目かな」と指折り数える。作者に連絡をとってもらうと、町老人会長の北川輝男さん(76)=同町=がやってきた。

 北川さんは元鉄工所勤務。熟練の職人ではないが、12年ほど前に公民館に置いて評判が広がり、今年は同町上田中の諏訪神社や長男が営む姫路市のバイク販売店などにも届けた。

 毎年早春に「梅の枝は切らんといてよ」と近所にお願いし、夏から畑で葉ボタンを栽培。12月が近づくと姉宅の裏山で松を探し竹を切り、納屋にこもって仕上げて軽トラックで配達する。門松に始まり門松に終わる1年。妻に「だいぶ上手になったね」と褒められ、「最初はいまいちやったんかい」。まだ伸び盛りだ。

 観光協会の木村重己会長(80)が「雰囲気が出ますなあ」と喜ぶと、「その言葉が一番うれしい。来年はもっと大きくしましょか」と気が早い北川さん。例年、自宅の分までは手が回っていない。(井上太郎)

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