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古里上郡町でパン屋「ベーカリーコネル」を開業して1年半を迎えた松本真由さん(左)と夫の孝行さん=ベーカリーコネル
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古里上郡町でパン屋「ベーカリーコネル」を開業して1年半を迎えた松本真由さん(左)と夫の孝行さん=ベーカリーコネル

 近年、パン屋がなかった兵庫県上郡町に、「ベーカリーコネル」(同町駅前)が開業して1年半を迎えた。地元出身の松本真由さん(40)が妊娠、出産を機に帰郷し、同県姫路市出身の夫孝行さん(46)とともに店を開いた。実家の親の手助けを得て、子育てと経営を両立する。本場神戸などの名店で培った技術が評判を呼び、町内外から客が訪れるようになった。

 夫妻の1日は早い。午前2時に生地の仕込みが始まり、6時に朝ご飯、8時に保育園へ2歳と10カ月の娘2人を送り届け、9時に店が開く。主に真由さんが接客、孝行さんがパン作りを担う。午後5時に真由さんが保育園へ迎えに出て、実家で入浴を済ませる。

 孝行さんは6時に1人で店を閉め、9時には真由さんや娘たちと床に就く。真由さんは「慌ただしい毎日だけど、(パン屋の)独立と子育ての両立は古里じゃないとできなかった」と笑顔を見せる。

 真由さんと孝行さんはパン職人で、それぞれビゴの店やローゲンマイヤーなどで修業を積み、結婚した。尼崎市から姫路市のパン店に通勤していた折、真由さんが妊娠。「2時間かけて通勤しながら子育てはできない」と夫婦で話し合い、2018年4月、Uターンして独立した。

 岡山県境で人口1万5千人の上郡町は、スーパーマーケットの一角にパンコーナーがあるものの、個人経営のパン屋は久しくなかった。夫妻は「お店で生地から作ったパン本来のおいしさを知ってもらいたい」と素材や生地の熟成にこだわる。

 ドイツ産ライ麦とフランス産小麦を用い、低温発酵した看板商品「上郡カンパーニュ」(432円)はかみしめるとうまみと酸味が広がる。スーパーのパンに比べて価格帯は高いが、週末は近隣の佐用町や岡山県備前市からも常連客が来るようになった。

 真由さんは「都会にいたら、働くこともできなかったかもしれない。上郡町で子どもを育てながら、パンを作っていきたい」と話した。日、月曜休み。午前9時~午後6時。ベーカリーコネルTEL0791・25・5384

(伊藤大介)

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