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たつの市の最高齢夫婦の水野啓三さん(左)、君子さん夫妻。毎日2人で会話を楽しみ、周りもうらやむほどのおしどりぶりとか=たつの市
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たつの市の最高齢夫婦の水野啓三さん(左)、君子さん夫妻。毎日2人で会話を楽しみ、周りもうらやむほどのおしどりぶりとか=たつの市

 合わせて199歳。兵庫県たつの市の最高齢夫婦、水野啓三さん(100)と君子さん(99)=同市=は、結婚76年を迎えたいまも仲むつまじく暮らす。近くに住む家族との行き来もあって、介護サービスの利用はなし。93歳まで畳職人として働いた啓三さんの自負心、君子さんの旺盛な自立心が、かくしゃくたる生活の礎をなしている。16日は敬老の日。

 啓三さんは畳職人の3代目だった。尋常高等小学校卒業後、親の元で修業し、見合いで1943(昭和18)年、君子さんと結婚した。新婚4カ月で啓三さんは出征し、君子さんは義父母と畳店を守り、敵機襲来におびえる日々を送った。

 海軍に入った啓三さんも機関銃の弾丸に胸をえぐられるなど、死と隣り合わせの毎日だった。終戦から間もなく啓三さんが帰還。「ひょっこりと。びっくりした」と君子さん。二人三脚の生活が再び始まった。

 戦後の混乱期。啓三さんは朝から晩まで働きづめだった。「仕事一筋。子どもと遊んでいる姿を見たことがない」。そう振り返る君子さんも畳の製造を手伝い、3人の子を育て上げた。いまでは孫12人、ひ孫は11人の大家族となった。

 「『社会に尽くせば、いずれわが身が助かる』。父親に聞かされた言葉がずっと頭に残っている」と啓三さん。「苦労もすべて社会のためとこらえてきた」

 2人は大病知らず。君子さんは三食を欠かさず台所に立ち、テレビで料理番組をチェック。「若い人の手を煩わせないように何でも自分でやろうと心掛けてます」。夫婦で近くの鮮魚店まで買い出しに行くことも。

 「親を立ててくれる家族がいて、みんなで仲良くいられるのが一番大事」。君子さんの言葉にうなずく啓三さん。そばで囲む家族に笑顔の花が咲いた。(松本茂祥)

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