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図書館内にカウンター席のカフェを設け、25日から営業を始める飯田さん=宍粟市一宮町福野
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図書館内にカウンター席のカフェを設け、25日から営業を始める飯田さん=宍粟市一宮町福野

 閉館の危機にあった兵庫県宍粟市一宮町福野のサンパティオ図書館が、25日から週2回のペースで再開することになった。近くに住む保育士の飯田里美さん(54)が施設を借り、館内にブックカフェ「ハピネス」を開設。カフェの収入で経費を賄いながら、住民や子どもたちが気軽に立ち寄れる場として運営する。

 同館は1997年にハリマ農協(同市一宮町)が開いた全国的にも珍しい民営図書館。蔵書は約4万冊あり、特に約1万800冊の児童書は種類が豊富で、現在では手に入らない貴重な本もあるという。

 一宮町北部では唯一の図書館として住民らに親しまれていたが、同農協の経営見直しで昨年10月から休館。新たな運営者を募集し、見つからなければ閉館する予定だった。

 飯田さんは12年前に同農協を退職し、一宮町内の公立保育園で保育士として勤務していた。ここ数年で一宮町北部から診療所やスーパーなどが次々と姿を消す中、なんとか図書館を守りたいと応募。神戸や大阪などからも問い合わせがあったが、地元在住の飯田さんに白羽の矢が立った。

 4月から保育士の勤務を週2回のパートに切り替え、図書館の改装に着手。受付があった場所にカウンター席を作り、既存の流し台を利用して喫茶コーナーを設けた。約150平方メートルある館内は半分に仕切り、空調費を節約。幼児がはだしで遊べる一角も設けた。

 建物の賃料や運営費などは赤字覚悟だが、「みんなが集う場所を地域に残したかった。収益が出れば新刊書も購入し、長く続けたい」と話す。

 飲み物を注文しなくても利用でき、「保育士として子育て相談もできる。こども園の帰りに親子で立ち寄ったり、文化教室の会場としても利用してほしい」と話した。

 開館は当面、毎週木曜と金曜の午前9時~午後5時。イベント時などは別の曜日でも開けるという。本の貸し出しはできない。

(古根川淳也)

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