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春日神社拝殿の骨組み(奥)の完成を祝った上棟式=神河町吉冨
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春日神社拝殿の骨組み(奥)の完成を祝った上棟式=神河町吉冨

 2017年の台風で全壊した兵庫県指定文化財の春日神社(同県神河町吉冨)拝殿の再建が進んでいる。倒壊前の柱やはりなどを積極的に再利用する一方、壁の外側に鉄骨を立てて支える構造を採用し、同規模の台風に耐えられる強度にする。10日の上棟式には同神社を管理する吉冨区の住民ら約60人が参加し、9月末に控える完成を心待ちにした。

 春日神社の拝殿(幅約10メートル、奥行き約5メートル)は17年10月下旬の台風21号による暴風で倒壊。はりに彫られた模様などから18世紀の建築とみられていたが、回収した木材に墨書きが残っており、1724(享保9)年建築と特定できた。本殿より約20年古いことや、明治期以降に2回修理されたことが分かったという。

 再建の総事業費は約9500万円で、県と町が3分の1ずつを負担。残りは地元の事業所などからの寄付金でまかなった。当時の吉冨区長で現在は筆頭総代を務める桐月利昭さん(71)は「寄付は地域の由緒あるお宮さんを何とか守っていこうという思いの結晶」と目を細める。

 県教育委員会によると、明確な数値では定めていないが、もとの建材の使用比率が低ければ、文化財指定を解除することがある。春日神社の再建では、大学教授の助言を受けて古い木材を生かし、県教委文化財課は「(再建に伴う)指定解除はない」とする。

 昨年12月に着工した。上棟式では大工や出席者たちが、棟木につないだ綱を「えいえいえい」のかけ声に合わせて引っ張るなどして、棟上げを祝った。桐月さんは「形が見えてきてほっとしている。完成が楽しみ」と話した。(井上太郎)

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