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防犯活動について提案する西岡さん=福崎町南田原
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防犯活動について提案する西岡さん=福崎町南田原

 兵庫県福崎町内で子どもが狙われる犯罪を未然に防ごうと、兵庫県警OBで同町に住む西岡敏成さん(65)が24日、町教育委員会に手作りの防犯マップを持参し、高寄十郎教育長に、住民の目が行き届きやすいまちづくりを提案した。西岡さんは「犯行を誘発する要因の一つは『環境』。不審者を探すよりも、今居る場所が安全かどうかに着目する習慣を浸透させてほしい」と述べ、通学路に潜む危険地帯の洗い出しなどを求めた。

 西岡さんは同町出身。県警では主に警備と刑事畑を歩み、加古川署長、姫路署長などを歴任。昨春まで関西国際大(三木市)の教授を務め、今も県内外で防犯講話に出向く。犯罪心理学が専門で、「不審者かどうか判断するのは難しいが、景色から危険を察知することはできる」と説く。

 現役時代は長く地元を離れていた。あらためて西治地区周辺で通学路などを歩くと、犯罪者が好みそうな場所が散見された。「入りやすい」「見えにくい」「逃げやすい」の3拍子がそろった場所を抽出した。夕方に車の通行や人通りが少なくなる地点も含めて、1枚の地図にまとめた。

 西治区長と一緒に教育長室を訪ね、「子どもたちがそれぞれの安全マップを自作することで防犯の基礎体力がつく」。連れ去りなどが日中や自宅から100メートル以内で起きやすいと分析した関連資料も手渡した。加古川署長時代に考案した猫のキャラクター「かこにゃん」をあしらい、子どもでも読みやすくしている。

 また、2014年に神戸市長田区で小学1年の女児が殺害された事件の現場周辺は路上のごみが目立ったといい、「監視の目がない印象を与えてしまうと犯行につながりやすい」と、地域の美化を勧めた。広範囲の清掃行事を開くよりも、下校時間帯から夕方にかけて数分間の自宅前清掃を促す方が効果的だとした。

 町内では全4小学校区で、ボランティアが校内の巡回や登下校の見守りを担っている。高寄教育長は「高齢化で担い手の確保が難しくなる中、清掃と防犯が連動するとなれば、協力を求めやすい」と意欲を示した。(井上太郎)

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