西播

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大切に守り続けられる佐用もち大豆の種子栽培=佐用町金屋
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大切に守り続けられる佐用もち大豆の種子栽培=佐用町金屋
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大切に守り続けられる佐用もち大豆の種子栽培=佐用町金屋

 兵庫県佐用町の幻想的な「佐用の朝霧」に包まれる風土で、優良な種子を守りながら育まれる「佐用もち大豆」。今月上旬、地域の農産品や食品のブランドを守る地理的表示(GI)保護制度に登録された。豆類としては全国初だ。甘み、うま味、もちもち感…。この奥深さは一体どこから? 産地を歩いた。(河尻 悟)

 栽培が始まったのは30年あまり前。もともと上月地域で転作作物としてタマホマレが栽培されていたが、地域特産の大豆を育もうと品種選定を重ね、1987年にもち大豆が優良品種として位置づけられた。その後、次第に作付けの定着が進み、栽培場所も町内各地に拡大。2017年は約70ヘクタールで約80トンを生産している。

 その優良系統は県の農業技術センターが1992年から約3年かけて選定。優良系統は「原々種ほ」の農地で栽培され、1株に100粒以上(粒の直径7・9ミリ超)で、100粒あたりの重量が40グラム以上という厳しい基準で選ばれたものだけが大本の種子(原々種)となる。

 この種子を「原種ほ」で、できた原種を「採種ほ」でそれぞれ増やし、ようやく一般の栽培に使われる。原々種と原種を守り育てている農家金谷幹夫さん(70)は「栽培は難しいが、伝統の味を守っているという誇りがある」と話す。

 ショ糖をはじめとした糖質が一般的な大豆よりも多く含まれており、甘みの強さが魅力だ。100粒あたりの重量は一般的な大豆が20グラム台後半~30グラム台であるのに比べて平均46グラムと一回り大きい。GI登録を目指してきた「佐用もち大豆振興部会」の副会長船曳慎吾さん(67)は「長年生産者が地道に栽培してきたからこその登録。生産者とJA、役場などがしっかりと連携し、価格上昇と生産量増大につなげたい」と期待を寄せる。

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