西播

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書写山円教寺摩尼殿=姫路市書写(県教育委員会提供)
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書写山円教寺摩尼殿=姫路市書写(県教育委員会提供)
室津の町並み=たつの市御津町室津(県教育委員会提供)
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室津の町並み=たつの市御津町室津(県教育委員会提供)
日本遺産認定を祝う赤穂市の牟礼正稔市長(中央)ら=赤穂市御崎、市立海洋科学館・塩の国(県立赤穂海浜公園内)
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日本遺産認定を祝う赤穂市の牟礼正稔市長(中央)ら=赤穂市御崎、市立海洋科学館・塩の国(県立赤穂海浜公園内)

 令和最初の「日本遺産」として、姫路・西播地域から、兵庫県赤穂市、姫路市、たつの市の史跡や文化財が新たに認定された。各市や地元地域では、観光資源としての活用に向けて期待の声が湧き起こった。(小川 晶、坂本 勝、松本茂祥)

■姫路で6カ所が日本遺産認定

 姫路市では、「西国三十三所観音巡礼」で、27番札所の書写山円教寺(同市書写)が、摩尼殿の本尊「六臂如意輪観世音菩薩」とともに構成文化財となった。「北前船寄港地・船主集落」の追加認定では、同市飾磨区の船着き場「湛保」や中島家住宅など6件が選ばれた。

 円教寺は、「西の比叡山」とも呼ばれる天台宗の名刹。大樹玄承執事長(62)によると、近畿周辺の西国三十三所は都市化が進み、四国八十八所と比べて巡礼者との結びつきが弱いように感じるという。日本遺産認定で「豊かな自然に包まれた円教寺の魅力をより多くの人に味わってほしい」と期待する。

 1846(弘化3)年の築造と伝わる湛保は、県姫路港管理事務所の前に今も残る。金川正敏所長(52)は「今も産業を支える姫路港の重要性を再認識してもらえれば」。3月に始まった姫路港開港60周年記念事業への追い風も期待する。

 中島家住宅は、廻船問屋の町家として1823(文政6)年に建てられたとされる。明治期の取引書簡などを大切に保管する現当主の中島利一郎さん(87)は「昔のまま残したいという意地で家を守ってきた。先祖の功績が取り上げられてうれしい」と喜んだ。

■赤穂の「塩」ストーリーが認定

 昨年5月の「北前船寄港地・船主集落」の追加認定に続き、「『日本第一』の塩を産したまち 播州赤穂」のストーリーが日本遺産に新規認定された赤穂市では歓迎ムードが広がった。

 同市教育委員会は2016、17年度、千件を超える市内の文化財を全て網羅した「市歴史文化基本構想」をつくった。今回の「塩」の構成文化財は国・県・市指定の17件に加え、未指定の24件も含む。「塩」の物語を昨年に続き市単独で申請する上で、この構想が大きな力になったという。

 一方で、41件の構成文化財は市内に点在し、地元住民にも知られていない場所があるなど観光客の呼び込みには課題も残る。市教委は「隠れた文化財を知ってもらうため、情報発信や普及啓発に力を入れる」とする。牟礼正稔市長は「地域経済が発展できるように今後の具体策を考えたい」と話した。

■たつのの文化財5点が日本遺産に追加認定

 たつの市では、北前船の寄港地として同市御津町室津地区の室津海駅館や石仏など文化財5点が日本遺産に追加認定された。日本遺産の認定は同市で初めて。

 地元の住民グループ「室津を活かす会」の柏山泰訓・事務局長(71)は「北前船が紡いだ、今につながる食や民俗文化に光を当て、ゆかりの地同士がつながれば、面白いまちづくりの取り組みが今後展開できるのではないか」と期待を込める。

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