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学校の感染対策について語る若狭征一郎氏=三田市役所南分館
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学校の感染対策について語る若狭征一郎氏=三田市役所南分館
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イラスト(1) 手の洗い方で洗い残しの多い部分(提供)
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イラスト(1) 手の洗い方で洗い残しの多い部分(提供)
イラスト(2) せきエチケットのポイント(提供)
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イラスト(2) せきエチケットのポイント(提供)

 新型コロナウイルス感染拡大に伴う国の緊急事態宣言が解除され、6月1日から学校の授業が再開する。兵庫県三田市内の小・中・特別支援学校の校長が参加する研修会で、三田市民病院の看護師を務める若狭征一郎氏が、学校運営の新たなマニュアルを作る必要性について語った。(まとめ・喜田美咲)

 新型コロナウイルスは潜伏期間中でも人にうつす可能性がある。無症状の場合もあるが、最初は風邪や食欲低下といった症状だけが見られ、感染しているかどうかは非常に判断がしづらい。養護教諭をはじめとして教員たちは子どもの呼吸の乱れや顔色などをこまめに気にしてほしい。

 学校では、特に接触と飛沫(ひまつ)に注意する必要がある。

 接触予防ではドアノブやスイッチ、そして教員同士が共有する機器など、不特定多数が触れる所を確認し、重点的に清掃する。

 手洗いは正しい方法を教えてほしい。最も物と触れる機会が多いのに、洗い残しが多いのが「指先」だ=イラスト(1)=。洗う回数を増やしてウイルスの濃度を下げることをイメージする。爪を切ることやタオルの共有を避けることも忘れないように。

 実はコロナウイルスには石けんよりアルコール消毒の方が効果的とされる。土や汗など目に見える汚れやノロウイルスには石けんで洗う方が有効だが、それ以外にはアルコール消毒の方が効く。使い分けも意識してみてほしい。

 飛沫予防では、相手にうつさないためにもマスクの着用が欠かせない。「咳(せき)エチケット」=イラスト(2)=と合わせて教えてほしい。マスクは着脱にも注意が必要。表面には他者の飛沫が付着していることもあるので、触るのは「ひも」のみにする。持ち帰る場合は袋に入れるなど、汚染面が他の物に触れないようにする。

 学校再開に向けて、これまでのルールを見直し、新たに項目を追加したマニュアルを作る必要がある。以下に例を示す。

■給食

 食事中はマスクを外すため、咳やくしゃみが出る時のために、机にハンカチを置いておく。机は対面しないよう、教室の真ん中で分けて、両サイドの壁を向いて食事をする。

■手洗い・消毒

 手洗いの回数が増え、肌が荒れてしまう人もいるので、保湿クリームを持ってくることを許可できないか検討してほしい。また、アルコール過敏者は消毒で皮膚に異常が出てしまうので、必ず把握しておく。

■保健室

 消毒やフェースシールド、医療用ガウンなどは備蓄しておく。感染疑いの児童や生徒が出た場合は、けが人と対応する場所や使う器具を分ける。仕切りを設けるなど視覚的な意識付けをするようにする。

 こうした対策をとるとともに、最も重要になるのが「家族の気付き」だ。今回のような緊急事態でなくとも、普段から保護者との連携は大切だ。この危機を生かし、知識と対策を備えておけば、今後のインフルエンザ対策にも役立つ。

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