三田

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買い物客に商品の説明をする甲藤宏さん(右)=三田市役所
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買い物客に商品の説明をする甲藤宏さん(右)=三田市役所
手作りの小物や焼き菓子が所狭しと並ぶ=三田市役所
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手作りの小物や焼き菓子が所狭しと並ぶ=三田市役所

 障害者への理解を深めてもらおうと、兵庫県三田市内10カ所の福祉事業所が直営する三田市役所(三輪2)1階のアンテナショップ「キラリ」が、開所から5年を迎えた。利用者が手作りした焼き菓子やポーチ、鍋つかみなど常時35点以上を販売し、常連客も増えてきた。今は新型コロナウイルスの感染拡大に伴う外出自粛要請で休業しているが、再開に向けて新たなブランド商品も準備。「自分たちで店舗を持つ」を目標に挑戦を続けている。(喜田美咲)

 「いらっしゃいませ」「このお花は造花なので水やりは要りません」。4月上旬、店頭で福祉事業所「ホットステーション」(つつじが丘南)の甲藤(かっとう)宏さん(43)が元気よく声をかけていた。店頭では、利用者2人と福祉職員1人が曜日交代で袋詰めや接客を担う。

 キラリは2015年4月にオープン。店名には「スタッフもお客さんもキラリと笑顔の輝く場に」との思いを込めた。それまでは事業所が別々に地域イベントで販売してきたが、まとまることで障害者の活動をより広く知ってもらえる-と市に持ち掛けて実現。各事業所の計15人が交代で店員として市役所に赴き、市も就労支援の一環として運営費を補助している。

 市役所1階の販売スペースでは、焼き菓子や小物をワゴンにぎっしりと並べる。「添加物が少なくて、おいしいお菓子にハマった」「どんどん新商品が追加されて楽しい」などと好評を受け、当初週3日だった開業日は昨年度、全ての平日(午前10時~午後3時)に拡大。売り上げは15年度の約250万円から19年度は約470万円に増えた。

 しかし、今年は新型コロナの影響で4月20日から閉鎖し、事務局を担当するホットステーションの男性(65)は「5年で今が1番厳しい」とする。利用者が市の公園清掃や花壇手入れを担う委託事業とは異なり、経営状態が悪くなれば、働く利用者への給料は支払えない。「現状は精いっぱい。なんとか存続することを考えなければならない」と苦慮する。

 再開へ、「集(つどい)」と名付けた新ブランドもつくって販売を準備している。これまで別々に売っていた各事業所の人気商品を詰め合わせるという試みだ。男性は「体にも優しいお菓子の詰め合わせは、お歳暮にもぴったり。どこで作っているんだろうというところから、障害者を知るきっかけになってほしい」と話す。

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