三田

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自動運転バスの運行経路に沿って食紅で線を引く神姫バスの車両=三田市あかしあ台1
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自動運転バスの運行経路に沿って食紅で線を引く神姫バスの車両=三田市あかしあ台1
磁気マーカーを埋める位置を、食紅の線に沿って2メートル間隔で刻印する作業員=三田市けやき台1
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磁気マーカーを埋める位置を、食紅の線に沿って2メートル間隔で刻印する作業員=三田市けやき台1
バス車内のタンクに食紅を溶かす担当者=三田市けやき台1
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バス車内のタンクに食紅を溶かす担当者=三田市けやき台1
バスの車体下部に取り付けられた噴霧器。食紅を溶かした水を車内から送る=三田市けやき台1
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バスの車体下部に取り付けられた噴霧器。食紅を溶かした水を車内から送る=三田市けやき台1
右折レーンにも続く食紅の線。自動運転バスが軽やかに右折する日が来るのか=三田市けやき台5
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右折レーンにも続く食紅の線。自動運転バスが軽やかに右折する日が来るのか=三田市けやき台5

 6月に予定される中型自動運転バスの実証実験に向け、準備作業が25日、兵庫県三田市のウッディタウン地区で始まった。バスを誘導する「磁気マーカー」を道路に埋め込む工事だが、設置場所を決める作業は何とも古典的。食紅を溶いた水をバスの床下からぽとぽと落とし、赤い線を引く。最先端技術を試す場所に現れたアナログ装置を追った。(高見雄樹)

 実験は経済産業省などが主催し、2020年度に国内5カ所で行われる。これまでバスの自動運転は小型が中心で、中型は国内で初めて。三田では6月1日~7月10ごろ、神姫バスが定員56人(28座席)の中型バスを走らせる。

 三田の特徴は、1周約6キロの運行コース上に街路樹が多く、衛星利用測位システム(GPS)の位置信号が受信しにくいことだ。他の実験地に比べて磁気マーカーで誘導する距離が長く、ほぼ全コースに2メートル間隔で埋め込む。

 25日午前9時前、ウッディタウン中央駅(けやき台1)前のロータリーに1台のバスが滑り込んだ。車体の窓からホースが伸び、下部には何やら装置が付いている。これは噴霧器を改造したもので、車内のタンクには食紅を溶いた赤い水が入っている。噴霧器のノズルは車体の後方中央にあり、バスの中心線が路上に示される。自動運転バスにも同じような場所にセンサーがあり、道路のマーカーがバスを誘導する仕組みだ。

 バスはコースを確認するため2周した後、午前10時すぎに赤い水を吹きだしながら同駅を出発した。追跡すると、路上には幅2~3センチの線が延びる。バス停では歩道側に緩やかにカーブし、右折レーンではほぼ直角に曲がっている。

 自動運転バスを開発する東京大学発ベンチャー「先進モビリティ」の担当者によると、食紅を使うのは水ですぐに流れ、道路を汚さないから。毒性もなく、人や環境に優しい。17年から始めた小型バスの実験では、約10カ所で同様の工事をしたが「三田はこれまでになく長い」という。

 バスが線を引くと、待ち構えていた工事部隊の約10人が、2メートルおきに青い丸印を道路に付けた。来週以降はここに直径3センチの穴を掘り、厚さ2センチのマーカーを埋める。準備作業は3月中旬まで続く。

 神姫バス次世代モビリティ推進室の中野悠文課長(42)は「6月の実験開始に向け、沿線住民に興味を持ってもらう仕掛け作りもしていきたい」としている。

■自動運転バス実証実験のスケジュール

2月25日 磁気マーカー設置工事開始

3月2日 道路の穴開け。マーカーを埋め込み

  中旬 工事完了

4月上旬 バスが三田に到着。ラッピング作業

  中旬 運行に向けた準備作業開始

6月1日 市民が無料で乗車できる実証実験開始

7月10日ごろ 実験終了

※日付けや時期は予定

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