三田

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実習用の線路とホーム。先にはすずかけ台のマンションが見える=三田市福島
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実習用の線路とホーム。先にはすずかけ台のマンションが見える=三田市福島
実験中の段差解消装置。電車の乗降口に見立てた台車(左)に向かって板が伸びる。センサーで制御し、隙間と段差を限りなくゼロにする=三田市福島
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実験中の段差解消装置。電車の乗降口に見立てた台車(左)に向かって板が伸びる。センサーで制御し、隙間と段差を限りなくゼロにする=三田市福島
実習用のホームは「まなび」駅だった=三田市福島
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実習用のホームは「まなび」駅だった=三田市福島

 車いすでスイスイ乗り降り-。JR西日本は駅のホームと電車の間にある段差や隙間を、自動で解消する装置を開発した。2月中旬から実証実験を重ねているのが、兵庫県三田市福島にある建設業の大鉄工業(大阪市)技術研修センターだ。鉄道技術関連の研修施設としては西日本最大級という。安全を担い、未来の技術を育む現場が三田にある。(高見雄樹)

 JR新三田駅から武庫川方面に歩いてすぐ。工業団地の一角に線路や踏切、駅のホームが見えてきた。

 大鉄工業はJR西の子会社で、線路や橋、駅などの工事を手掛ける。社員は約1300人。社員が線路の補修や土木工事などを体験しながら学べる施設として、2016年4月に同センターをつくった。敷地は約9千平方メートル、実習に使う線路の長さは約420メートルもある。

 JR西はここを“間借り”し、今月末まで段差を自動で解消するスロープ装置の実験を続けている。21日の報道公開に合わせ、中に入った。

 構内には、途中で分岐するなど数多くの線路が走る。架線や信号もあり、鉄道の現場が再現されている。線路の西端には小さなホームがあり、駅名表示板に「まなび(技術センター前)」と書かれていた。手前の駅名は「きずな」、先の駅名は「ぎじゅつ」とあり、ここで組織の技術力を高めるという意欲がうかがえる。

 このホームの床に、実験中の装置が埋め込まれている。線路に面して3・6メートル、奥行きが1・5メートル、厚さが8センチある。電車が止まったことをセンサーで確認すると、自動でホームの先端が電車の乗降口に向かって動き出し、段差と隙間を最小限にする仕組みだ。

 電車とホームの段差は混雑具合や車両の摩耗状況によって、隙間は車種や線路の状況によって変わる。JR西の運行路線では通常、段差が約5センチ、隙間が10~20センチあるという。

 この装置はセンサー技術を駆使し、自動で段差や隙間を埋める最適な位置を見つけられる。数年後の実用化を目指しており、完全自動化できれば国内初となる。実験では車いすを使う社員に乗降してもらい、問題点をあぶり出していく。

 担当者は「どんな環境でも安定して動かせることが、当面の大きな目標」と力を込める。三田で実験を重ねた新技術が当たり前のように使える日が来るのは、そう遠くない。

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