三田

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試食会に向け準備する「岩倉そばの会」のメンバー=三田市藍本
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試食会に向け準備する「岩倉そばの会」のメンバー=三田市藍本
荒廃した休耕田(2019年5月)=三田市藍本
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荒廃した休耕田(2019年5月)=三田市藍本
雑草を刈り取った農地(2019年7月)=三田市藍本
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雑草を刈り取った農地(2019年7月)=三田市藍本
そばの花が咲いた農地(2019年9月)=三田市藍本
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そばの花が咲いた農地(2019年9月)=三田市藍本

 高齢化や担い手不足による耕作放棄で増え続ける「休耕田(遊休農地)」を活かして地域を活気づけようと、兵庫県三田市藍本の岩倉地区で有志が初めてソバの栽培に取り組み、試食会を25日に開く。思うように実らなかったり、収穫後に実がつぶれたりして今回は地元向けの開催となったが、来年は全市的なイベント化を目指す。そば打ちも学んで、いよいよ本番。メンバーは「農地の崩壊を食い止め、地域の特産にしたい」と意気込む。(門田晋一)

 休耕田で利益を出せないか-。農家の今社利彦さん(75)ら有志が悩む中、思いついたのがソバだった。昨年2月、今社さんを代表に北陸重幸さん(70)、坊野学さん(70)、木虎一夫さん(68)、木虎正さん(68)で「岩倉そばの会」を結成した。

 同地区には国の補助で整備された水田約15ヘクタールが広がり、今や約1ヘクタールが休耕田になっている。このうち0・3ヘクタールが所有者の事情で耕作が放棄され、背丈を超す雑草が覆うようになった。

 そこで5人は小柿地域を訪ねて大型トラクターで種をまく技術を見学し、JA兵庫六甲の生産者の会で育て方を学んだ。地元農会から約10万円の補助を受けて除草し、昨年8月中旬に種をまくと、2カ月後に120キロの実を収穫できた。

 しかし、慣れない作業にハプニングも。種まき用に20キロを残してコメ用の乾燥機に通すと、機械がそばの実に合わずに大半が粉砕してしまった。それでも約70人が食べられる30キロは残って試食会に踏み切った。

 今社さんら3人はこのほど永沢寺にある「永沢寺そば道場」で打ち方を猛特訓。今社さんは「味と香りはいける」と自身で太鼓判を押し、「地元を離れた人も帰ってきて一緒に活気づくイベントにしたい」と話す。

   ◇   ◇

■三田の遊休農地は1・4% 市が対策進め、ここ3年は横ばい

 三田市内の遊休農地は2019年が28ヘクタールで、市内の農地全体の約1・4%になる。虫害や鳥獣被害、不法投棄などの温床になるとして全国で問題視されるが、市農業委員会などのパトロールや対策の成果もあり、ここ3年間は横ばいが続いている。

 農業委は17年から市内6地区の農家11人を「農地利用最適化推進委員」に委嘱し、遊休農地の解消や新規参入者の支援に向け、農地の売買や貸借、新規就農の相談に応じている。

 18年には、市と協力して農業を始めたい人に素早く農地の情報を提供する「農地バンク」を開設。農会を通して所有者が高齢で耕作できない農地などを登録してもらい、情報の一元化も進めている。

 また、市はJA兵庫六甲と協力し、農家にコシヒカリなどのブランド米の栽培を呼び掛ける。国の交付金を活用してヤマノイモやウドを田んぼで栽培することで特産化も目指しているという。市は「収益化できる品目づくりが遊休農地対策にもつながっていく」としている。

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