三田

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 災害時に帰宅困難者を一時的に受け入れる協定を市と結んだトヨタカローラ神戸の三田店。右後方がJR新三田駅=三田市福島
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 災害時に帰宅困難者を一時的に受け入れる協定を市と結んだトヨタカローラ神戸の三田店。右後方がJR新三田駅=三田市福島
市が設置した防災倉庫の備品を点検する市民=三田市武庫が丘7、フラワータウン市民センター
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市が設置した防災倉庫の備品を点検する市民=三田市武庫が丘7、フラワータウン市民センター
神戸新聞NEXT
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 阪神・淡路大震災から25年が過ぎた。近い将来の発生が確実視される南海トラフ巨大地震では兵庫県南部に津波が押し寄せる中、内陸にある三田市は阪神・淡路の時と同様、近隣自治体を支援する側に回る可能性がある。ただ、市内でも建物被害は出て、帰宅困難者は約1万3千人に上るなどして混乱が予想される。県の想定を踏まえて地震直後に考えられる事態を、市危機管理課に聞いた。(門田晋一)

 -市内では震度5強の揺れが想定されている。

 「昼間の人口がピークになる夏の正午ごろに起こると、59棟が全半壊して負傷者は11人に上る。市民に訓練で呼び掛けているように『姿勢を低くする、頭を守る、揺れが収まるまで動かない』を意識し、命を守ることを優先してほしい。家屋の耐震と防災対応ができていれば、市内で死者は出ない想定だ」

 「市内の被害が少ないと確認できた上で、他市町が被災している場合は、市の災害対策本部を『災害対策支援本部』に移行して支援準備を始める。津波は南あわじで最大8・1メートル、尼崎で4メートル、神戸で3・9メートルに達する。直後は被災地からの要請を待たずに、市消防本部と調整して人命救助に職員を派遣することになるだろう。その後、被災地のニーズが明らかになれば、関西広域連合が被災自治体を分担して支援する『カウンターパート方式』や県の要請に基づいて、職員を派遣したり、被災した住民を受け入れたりしていく」

 -市内も混乱する。

 「仮に市内で大きな被害がなかったとしても、周辺自治体では被害が甚大になり、流通網が寸断される。小売店は品薄になるかもしれない。市では避難者5370人を想定して1日3食分のアルファ化米と乾パン、クラッカーを、要援護者331人に3日3食分のおかゆを備蓄している。不足すれば市内の小売店の在庫から調達する協定を結んでいるが、各家庭でも十分な備蓄をしてほしい」

 「市は帰宅困難者への対応にも迫られる。JR三田駅と新三田駅は帰れない人であふれるかもしれない。鉄道が回復しない場合は避難所を待機場所として開放するつもりだ。帰宅困難者にも9千人を想定して1食分の乾パンとクラッカーを用意している」

 「三田駅の人々に向けては、三輪小学校やさんだ市民センターを、新三田駅の人々にはウッディタウン市民センターを予定している。ただし新三田駅からは2キロと離れていることが課題だ。そこで駅近くに昨年8月オープンした自動車販売店とは一時的に店舗を開放してもらう協定を結んだが、まだ十分とは言えない。他にも事業者の協力を得られないか今後も検討する」

【南海トラフ巨大地震】東海沖から九州沖の海底に続く溝状の地形(トラフ)を震源に起きる地震。内閣府によると、東海、東南海と合わせた連動地震になれば津波は最大高さ30メートル超に達するとされる。南海トラフ地震は100~150年間隔で発生する中、1946年の昭和南海地震から70年以上が経過しており、現時点の発生確率は70~80%。兵庫県は死者が最大で2万9千人に上ると想定している。

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